二輪自動車整備士 学習内容

【三級二輪】第1章 総論

第1章 総論

三級二輪自動車の第1章は「総論」。主として4サイクル・エンジンの話です。

4サイクル・エンジンとは

ガソリンエンジンは、混合気をシリンダに吸入して圧縮・燃焼させ、爆発によるピストンの往復運動をクランクシャフトで回転運動に変え、各部の動力として取り出します。

この過程で起こる「吸入→圧縮→燃焼(膨張)→排気」という一連の動作を「1サイクル(周期)」と呼び、これをピストンの4ストロークで行うエンジンを、4サイクル・エンジン(4ストローク/1サイクルエンジン)と呼びます。

ストロークとは、上死点から下死点(または下死点から上死点)のピストンの移動運動のことで、4サイクル・エンジンは、ピストン2往復、でクランクシャフトが2回転する間に1サイクルが完結します。

この原理は整備士講習で何度も登場するので、誰でも念仏のように唱えられるようになります(笑)。

ちなみに2サイクル・エンジンは、半分の動作(ピストン1往復クランクシャフト1回転)で1サイクルが完結するエンジンを指します。

排気ガスの成分の話

排気ガスは燃焼後にエンジンから排出されるガスの総称で、大部分が無害のN2(窒素)、H2O(水蒸気)、CO2(二酸化炭素)となりますが、一部にCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)という有害物質が含まれます。

この排ガスの成分問題は整備士試験で頻出で、ほぼ同時に、クランクケースから吹き抜ける「ブローバイガス」、ガソリンタンクやキャブレターからの「燃料蒸発ガス」についても問われます。

これはガソリン(主成分はHC、炭化水素)がそのまま吹き抜けてくるので、その成分もそのままHC(炭化水素)となります。

本試験での出題(令和4年 第106回 三級二輪自動車)

本試験で、この「第1章 総論」から出題されたものは以下の通りです。

「第1章 総論」(計2問)

  • 4サイクルエンジン(作動原理)
  • 排気ガスの成分

 

【三級二輪】第2章 エンジン

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