2010年に発売されたPCX125は、すでに3度のフルモデルチェンジが行われ、4代目となっています(2024年現在)。
ユーザーの声を全部聞き届けるかのような大きな仕様変更が何度も何度も繰り返されます。「良いバイクを作りたい、届けたい」というホンダの熱意が感じられ、なんだかとても感動的です。
その仕様変更を追いました。
初代PCX125【EBJ-JF28】
2010年3月 発売
PCX125は、2010年3月に発売された原付2種スクーターです。
新開発の125ccエンジン(水冷・4スト・単気筒)に、大径アルミホイール(前後14インチ)、ディスクブレーキ、コンビブレーキを搭載。大柄な車体にもかかわらず、PGM-FI(電子制御燃料噴射装置)とアイドリングストップでリッター53kmという低燃費を実現。その先進的なデザインと実用性で、あっという間に大人気スクーターとなりました。
その他にも便利機能が満載!
- シート下収納スペース(25L)
- グローブボックス(1.5L)
- シャッター付キーシリンダー
- シートオープンスイッチ
- サイドスタンド
2012年4月 仕様変更
耐久性や静粛性、環境性能を高めた「eSP(Enhanced Smart Power)」エンジンに変更になりました。
その他にも細かな点が変更されてます
- シートのバックレストの形状変更
- エンジンマウント位置の変更
- 燃料タンクリッドの開口方向の変更
純正オプションとして、大容量トップケース(35L)、ロングスクリーンが発売となりました。
タンク開口部の方向にまでこだわるのはすごい・・
ユーザーの声がすぐに反映されてる感じがするよね!
2代目PCX125【EBJ-JF56】
2014年4月 フルモデルチェンジ
スタイルの比較
真横から見ると違いがよくわかる・・
テールが跳ね上がっててカッコいいし、全体的にボリューム感もあってバランスが良くなってるよね・・
シートのバックレスト(コブ)も無くなった!
2代目PCX125の特長
カウルデザインが一新されており、バルブ類がすべてLED化されています。
- 全灯火器にLED採用
- カウルの形状変更
- シートの形状変更
- リアに低燃費タイヤを採用
- ドライブベルトの変更
- 燃料タンクの増量(6L→8L)
- 燃費向上(53km→53.7km/L)
燃料タンクの容量アップと燃費向上は重要ポイント!
通勤・通学ユーザーに優しい!
ユーザーの使い勝手も向上しています。
- 新型メーターの採用(燃費計の搭載)
- シートストッパー機能
- グローブボックスの変更
- ハザードスイッチの装備
3代目PCX125【2BJ-JF81】
2018年4月 フルモデルチェンジ
優雅でゴージャスな外観になっています!
スタイルの比較
あれ、意外に2代目と3代目は似てる!
PCXは前から見たほうが見分けやすいかも。ヘッドライトが特徴的!
あとホイールのデザイン
3代目PCX125の特長
- 外装の変更
- シートの形状変更
- フレームの形状変更(ダブルクレードル)
- エアクリーナーの形状変更
- マフラーの形状変更
- 駆動系の改良
- リアショックの位置変更
- 前後ホイールの軽量化
- タイヤサイズの変更(100/80-14、120/70-14)
- 「Honda SMART Key システム」採用
フレームの剛性が上がってるし、タイヤもだいぶ太くなってる
これ、全然乗り味が違うよね
4代目PCX125【2BJ-JK05】
2021年1月 フルモデルチェンジ
超カッコよくなってる!!
うわ、これ、欲しい!!!
4代目PCX125の特長
- 新設計エンジン「eSP+」
- 新設計フレーム(軽量化)
- 新設計ホイール(ワイド化)
- タイヤサイズの変更(110/70-14、130/70-13)
- フロントABSブレーキの装備
- 前後ディスクブレーキ
- トラクションコントロール(HSTC)の搭載
- 外装の形状変更
- シートの形状変更
- マフラーの形状変更
- スマートキーシステム搭載
- USBソケット装備(TypeC)
- ラゲッジボックスの容量増加(28→30L)
エンジンは全面的に改良されています。
- ショートストローク化(シリンダーボアの拡大)
- 4バルブ化
- 圧縮比向上(11→11.5)
- スロットルボディの大径化(26パイ→28パイ)
- 排気効率の向上(内部構造・エンドキャップの変更)
- 排ガス規制(ユーロ5)に対応
燃焼効率の向上、吸排気系の全面的な見直しが行われています
結果、大幅に出力が向上(12ps→12.5ps)!!
「eSP」「eSP+」エンジンのスゴさについては、ADV150の記事で解説しています!
PCX125の主要スペック
初代~4代目までのスペックを表にしました。年を追うごとに、最高出力・タンク容量・燃料消費率が上がり、タイヤサイズはワイド化し、価格も上がっていることがわかります。
やっぱり買うなら4代目かなあ・・
完成度が抜群に高いもんね!!
超カッコいい!!
初代PCX125【JF28】 | 2代目PCX125【JF56】 | 3代目PCX125【JF81】 | 4代目PCX125【JK05】 | |
発売日 | 2010年3月 | 2014年4月 | 2018年4月 | 2021年1月 |
発売当時価格(税込み) | 299,250円 | 329,400円 | 342,360円 | 357,500円 |
型式 | EBJ-JF28 | EBJ-JF56 | 2BJ-JF81 | 2BJ-JK05 |
原動機型式 | JF28E | JF56E | JF81E | JK05E |
エンジン | 水冷4ストロークOHC単気筒 | 水冷4ストロークOHC単気筒 | 水冷4ストロークOHC単気筒 | 水冷4ストロークOHC単気筒 |
総排気量(内径×行程) | 124cc(52.4mm×57.9mm) | 124cc(52.4mm×57.9mm) | 124cc(52.4mm×57.9mm) | 124cc(53.5mm×55.5mm) |
最高出力 | 11.5ps/8500rpm | 12ps/8500rpm | 12ps/8500rpm | 12.5ps/8750rpm |
最大トルク | 1.2kg-m/6000rpm | 1.2kg-m/5000rpm | 1.2kg-m/5000rpm | 1.2kg-m/6500rpm |
全長×全幅×全高 | 1915×740×1090mm | 1,930×740×1,100mm | 1,925×745×1,105mm | 1935×740×1105mm |
シート高 | 760mm | 760mm | 764mm | 764mm |
ホイールベース | 1305mm | 1,315mm | 1315mm | 1315mm |
車両重量(乾燥) | 126kg | 130kg | 130kg | 132kg |
燃料タンク容量 | 6.1L | 8.0L | 8.0L | 8.1L |
燃料消費率 | 53.0km/L | 53.7km/L | 54.6km/L | 55.0km/L |
タイヤサイズ(フロント、リア) | 90/90-14、100/90-14 | 90/90-14、100/90-14 | 100/80-14、120/70-14 | 110/70-14、130/70-13 |
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