バイクにアクセサリーを取付ける【1】すごく簡単にACC電源を取出す方法!
スマホ、ETC、ドラレコ、スマートモニター、ナビ、グリップヒーター・・。
愛車にアクセサリーを取り付ける際、まず、我々の前に立ちはだかる壁があります。それが「ACC電源」です。
一体その電源はどこにあるのか?ネットやYoutubeで探し回って、結局わからず途方に暮れた人もいるかもしれません。
この記事では、アクセサリー取付けのキモともいえる「ACC電源」と、その取出し方法について、詳しく解説してみました。
なるべく平易な文章で書きましたので、DIYのお供に、ぜひお役立てください。



誰もが取り出したいACC電源!
シリーズ概要
「バイクにアクセサリーを取り付ける」シリーズは3部構成です。
アクセサリー(電装品)の取り付けにあたり、どうしても悩みがちなところを解説しています。必要な箇所を参照してください!


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ACC電源とは?



まずはACC電源の解説です!


ドラレコやスマートモニターなどのアクセサリーを動作させるためには、大前提として「ACC電源」が必要です。
このACC電源とは、後付けのアクセサリー(電装品)を動作させるための専用電源のことを指します。
クルマでいうなら、代表的なACC電源は「シガーソケット」で、ここに専用のプラグを挿しこむことで、色々なアクセサリー(充電器・ナビ・ドラレコなど)を動作させることができます。
ではオートバイは?というと、これは2つのタイプに分かれます。ひとつは、クルマ同様、最初からシガーソケットやUSBポートが用意されている車両。もうひとつは、自分で(ACC電源を)用意しなければならない車両です。
問題になるのは、もちろん後者の車両で、「じゃあACC電源はどこにあるんですか?」という話になります。
結論としては、「いろいろな配線から取ることができる」のですが、条件があります。
ACC電源として使う配線は、イグニッションキーのオンオフに連動して通電しなければなりません。



バッテリーに直接つないじゃ、だめなの?



常時通電しているとバッテリーが上がっちゃうのでNG!
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電源取り出しハーネス
ではどうやってACC電源を見つければいいかというと・・



なんだか難しそう・・



わからなそう・・
と思うかもしれませんが、実はすごく簡単な方法があります。
それが「電源取り出しハーネス」を使うこと!
誰でも簡単にACC電源が取り出せるように、車種専用のハーネスが販売されているのです。



たとえばこんな感じ!
電源取り出しハーネスの種類



モンキー125





レブル250





ZX-25R





おおっ!



こんな便利なものが!
この「電源取り出しハーネス」は、人気車種なら大体用意されています。
デイトナ・キタコ・キジマなど各メーカーがこぞって取り扱っているので、あきらめずに探してみてください。
電源取り出しハーネスの使い方
使い方は簡単で、車両のハーネス(電源配線)の途中に、この「電源取り出しハーネス」をカプラーオンするだけです(取り付け位置は説明書に記載されています)。


このハーネスからは2本の線が出ていますが(黒と赤)、このうち赤いほうがACC電源(+)。たとえばドラレコの説明書に「青い線はACC電源につないで~」と書かれていたら、この赤い線につないであげればいいのです。それで接続完了です。



できそうな気がする!
ちなみに黒いほうの線はアース(マイナス)です。これも同じ例えでいきますが、たとえばドラレコの説明書に「黒い線はバッテリー(-)に~」と書かれていたら、この線につなぎます。
ただマイナスの場合は、どこからとってもいいことになっているので、(この黒い線でなくても)バッテリーのマイナス端子につないでも、ボディアースで取っても問題ありません。


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検電テスターとヒューズ電源
不幸にして、「電源取り出しハーネス」が用意されていない車両の場合は、どうしたらよいでしょう?
この場合は、なんらかのツールを使って、自分でACC電源を探し当てないとなりません。前述したとおり、イグニッションキーのオンオフに連動して通電する配線です。
その配線を見つけるためのツールがこちら!



検電テスターです!


検電テスターの種類
電装系アクセサリーで有名な、エーモンの検電テスターを紹介しておきます。


検電テスター・電工ペンチ・ギボシがそろった「配線全部セット」なども用意されています。





まとめてそろうので便利!
検電テスターの使い方
それでは実際の使い方です。



なんだか難しそう・・



わからなそう・・



このヒトたちは・・
検電テスターは、片側がとがったペン型、もう片側がクリップになっています。
使い方は簡単で、クリップをバッテリーのマイナスにつないでおいて、ペン側をヒューズボックスのヒューズ端子に当てるだけです。
通電があればブザーやランプで教えてくれるので、イグニッションキーがオフでも通電している線なのか(常時電源)、オンにならないと通電しない線なのか(ACC)を判断することができます。



実際にキーをオンオフしながら確認しよう!
ヒューズの判別ができれば、イグニッションオンで通電するヒューズから配線を分岐して、ACC電源として使用します。
ライトエースでの実例
わかりにくいので、以下、実例です。



クルマですみません・・



すみません・・
下の写真は、クルマのヒューズボックスで検電テスターを使用しているところです。クリップ側は写っていませんが、車体足元のボルトに挟んであります(ボディアース)。この状態でペン先をヒューズに当てます。


ペンを当てているヒューズは「ACC」。イグニッションオフの状態では反応がなく、イグニッションオンでブザーが鳴ります。
この線から配線を取り出してみます。使うのはヒューズ電源です。




ヒューズ電源は、普通のヒューズの背中から、ピヨッと1本、配線が出ています。この配線がACC線になります。



実際に取り出したところ!


常時電源(バッテリー電源)とACC電源の2本を取り出しています。
ちなみに常時電源はハザードのヒューズ、ACC電源はACCのヒューズを使用しています。





ヒューズの種類は、カバーを見れば判別できます
オートバイに「ACC」のヒューズがない場合は、ホーンやウインカーリレーのヒューズを使うのが一般的です。
ヒューズ電源の注意
ヒューズ電源は、同一形状・同一アンペアのものと交換してください。


意外に間違いやすいのですが、実はヒューズには平型、ミニ平型、低背と3種類のサイズがあります。形状が違うので、それぞれの互換性はありません。必ず形状を確認してから購入してください。
ACC電源の補足
検電テスターに慣れてくると、(ヒューズボックスでなくても)メーター周りやテールランプのカプラーからACC電源を取り出すことができます。スモール(テールランプ)の線などはACC線としてよく使われるものです。
カプラー線から分岐する場合には、配線コネクター・配線コード・ギボシ端子などを使います。詳細は下記記事を参照してください。


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自信がなければ販売店へ!
誤解のないように、なるべく細かく解説しましたが、わからなかったり、少しでも迷いがあったりする場合には、販売店に作業をお願いしてください。
電装品なので、プラス⇔マイナスを逆につないだり、通電状態でプラス⇔マイナスを接触させたりすれば、普通に壊れます。
腕に自信のある方だけ、DIYでチャレンジしてみてください。

