ヤフオクで販売されている商品を眺めていると、時々、パーツの脇に自社ロゴや自筆の説明書きなどが添えられているのを見かけます。ちょっとマネしてみようと、ヤフオク出品用「アスティスのロゴプレート」を作成してみました。
最難関はステッカー貼り。ステッカーを上手に貼る方法として、あらゆる小ワザを詳細に解説しています。
ベースのプレートを作る
まずはベースとなるプレートを作ります。丸いプレートがいいなあ、と適当な材料を探していたところ、ありました!
ゼファー400外装セットの「タンクカバーのキャップ穴」(として繰り抜いた部分)です。まっ平らではなくて中央が膨らんだ「逆お椀型」をしているのですが、サイズがちょうどいいのでこれにしました。
30~40枚の手持ちから一番キレイな膨らみのものを選びます。
フチ周りのバリをとって真円にしています。
プレート表面はFRPの繊維が浮き出てしまっているため、パテで滑らかに仕上げます。盛って削ってを3~4回繰返し、最後に水研ぎ(手研ぎ)で仕上げています。研ぎ粉が残らないように、よく洗っておきます。
ホワイトで塗装する
10cmたらずの小さなプレートで、しかも写真の片隅に添えるだけのものなので、本来それほど高い完成度は必要ありません。
手早く仕上げるためにも、塗るのはラッカーで良いと思っていたのですが、あいにく白を切らしていたのと、表面の細かなキズ・ピンホールを埋めてしまいたかったのとで、いつものウレタンで塗装してしまいました。
プレートは持つところがないので、板の端材に両面テープで貼り付けて塗装しています。スプレーがんのエア圧で飛んでいかないように、スポンジタイプの強力両面テープを使っています。
乾燥後は水研ぎして、表面を平滑にしておきます。写真は600番の耐水ペーパーです。
ステッカーを作成する
同時進行で、プレートに貼る「アスティス」ステッカーを作成します。
一番最初の写真は、ずっと使っているアスティスのロゴマークで、表札や自分のオートバイなどに使用しているものです。今回作成するのは丸いプレートなので、このまま配置してもカッコ良くありません。デザインを変更します。
使用しているソフトはイラストレーター。大昔に少しだけ勉強していました。こういう作業をしていると、ホントにもっとマジメに勉強しておけばよかったと思います。なんせ時間がかかりすぎる・・。
デザインが決まったところで、愛用しているステカの登場です。カッティング後に不要部分をアートナイフで取り除き、転写シートを貼れば完成です。渦巻き部分の線が意外に細かくて難儀しました。
ステッカーをプレートに貼る
ここからが最難関のステッカー貼りです。今回の作業の最大のヤマ場となります。
何が難しいかというと、プレートがお椀型に膨らんでいるということ。ヘルメットやオートバイのタンクなどもそうですが、アールのきつい部分にステッカーを貼るのは実は難しいのです。普通に貼ればシワが入ってしまいます。
転写シートの下処理
更に作業を妨げるのが「転写シート」です。ステッカーのデザインを崩さないために仕上げで使う透明のシートですが、実はこれがクセモノです。
この転写シートは、ステッカー本体(黒いフィルム部分)と異なり、まったく柔軟性がありません。つまり曲面にまったく追従しません。このせいで、過去、何度も何度も痛い目をみています。
そこで今回は、貼る前にあらかじめ渦巻きの上部分を撤去し、下側にも切り込みを入れておくことにしました。
下側も切り落としてしまえばよかったかもしれません。分割できるだけ分割しておくのが、失敗しないためのポイントになります。
位置合わせ
「このくらいなら見ながら貼れる!」と思っても、ステッカーを貼る場合には、必ず位置合わせしてください。
基本的にはビショ濡れの状態で貼るので、あとから位置合わせ(位置変更)できるだろうと思いがちですが、モノによっては置いた瞬間に完全に貼りついてしまう場合があります(経験済み)。
簡単でよいので、必ず位置合わせはしてください。写真では左と右に一箇所ずつ、テープを貼って、鉛筆でチョイと印をつけています。
貼るときには、洗剤入りの水を使います。食器用洗剤を少々混ぜて、ビシャビシャになるまで霧吹きで濡らします。ステッカー側とプレート側の両方に、これでもかというくらい吹いてください。
最後はアートナイフで細工
想定してはいましたが、思ったよりもプレートのアールがきつくて苦戦しました。最終的には「A」の横棒・右足と、円周の輪の部分が完全に重なってしまったため、ハサミとアートナイフで隙間を切り出しました。ステッカー作成時とは隙間の感覚が変わってしまいましたが、もうこれは、どうしようもないと思います。
ステッカーの位置が決まったら、ゴムベラで完全に貼り付けます。直にこすると、汚れが付着したり、剥がれたりする原因となるため、コピー用紙の上からこすっています。繊維などが付着しないので、お勧めです。
クリアを塗る
ステッカーを貼り終わったら、完全に水気を飛ばしてクリアを吹きます。
本当に、もっと簡単、もっと単純なもので良かったのですが、作り始めるとどうにも手を抜けません。クリアも納得いくまで塗り上げてしまいました。本当は水研ぎして、もう一回仕上げのクリアを吹きたいくらいですが・・もうイイでしょう。
乾燥させれば、できあがりです!
ヤフオクで実際に使う
こんな感じで添えてみました。どうでしょうか?!
残念ながら現在は使用しておりません・・(2024年7月)
なんで止めたの?
このプレートがあることで妙な構図になり、写真1枚目がムダになる気がして止めました。制限枚数10枚しかないし・・。