1999年2月には、ゼファー10周年記念モデルとして、火の玉カラーの車両が登場しました。
以降、ゼファーの車体には、華やかなグラフィックデザインが施されるようになります。カラーリングの移り変わりを最後までたどってみました。
1999年2月 10周年記念火の玉カラー(G3A)
1989年に登場したゼファーから早くも10年。1999年には、10周年記念モデルとして、待望の火の玉カラーが出現しました。Z1・Z2を思い起こさせるこのカラーリングは、カワサキも「ここぞ」という時に使ってきますね。もう、ファンなら絶対、買わずにいられない火の玉です。
しかしこの車体にこのカラーはキマリすぎです。カイ登場の時からテールカウルが長くなっていたのは、この火の玉のためだったのかと勘繰ってしまうほどです。
2000年1月 タイガーカラーが出現(G4)
続く翌年からは、タイガーカラーが出現します。赤タイガーとか、青玉虫と呼ばれるカラーで、Z1に用意されていたカラーパターンです。それにしても・・Zカラーが怖いくらいに良く似合います。
2001年には、排ガス規制に対応するため、KLEEN(排ガス浄化システム)を搭載しました。
2002年1月 「黒×金」火の玉が出現(G6)
2002年には火の玉をかたどった黒×金のゼファーが登場、ちょっと珍しいデザインです。その翌年には無地の黒×金になっているので、わずか1年だけしか販売されていない貴重なモデルということになります。
2003年12月 ラインデザインの変更(G8)
2003年12月から、ラインデザインが変更されています。タンク上面のラインがなくなり、両脇のみの3本線になります。この後のゼファーは、すべてこのラインパターンが使用されています。個人的には、ゼファーといえばこのラインの印象が強いです。
タンクのメインエンブレムも、この時から「Kawasaki」に変わっています。気が付かなかったのですが、カイは、登場の時からタンクに「ZEPHYR」、サイドカバーにも「ZEPHYR χ」と、両方ともゼファーロゴだった件・・。
2005年12月以降~黄玉、赤玉、青玉
2005年12月以降は、火の玉カラーとラインパターンの2種類のゼファーがラインアップとなります。火の玉はイヤーごとに色がチェンジされるという、こだわりようでした。
黄玉、赤玉、青玉と、とても華やかです。黄色と青は、もう完全にレアモデルです。
2009年4月 ファイナルエディション(G8FA)
そして2009年、記念すべきゼファーのファイナルモデルです。
なんだかやけに輝いて見えると思ったら、フォークアウター、エアクリカバー、エンジンカバーがシルバーに変更されていました。タンクの「Kawasaki」エンブレムはゴールドに、シート表皮も専用デザインとなっています。
この火の玉を最後に、ゼファー・ゼファーカイの20年は幕を閉じます。カワサキの心憎い演出です。
ゼファー400カイの主要スペック
ゼファー400カイ | |
発売日 | 1996年3月 |
発売当時価格 | 580,000円 |
型式 | ZR400C |
原動機型式 | ZX400AE |
エンジン | 空冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ |
総排気量(内径×行程) | 399cc(55.0mm×42.0mm) |
最高出力 | 53ps/11000rpm |
最大トルク | 3.6kg-m/9500rpm |
変速機 | 6速リターン |
全長×全幅×全高 | 2085×745×1100mm |
シート高 | 870mm |
ホイールベース | 1450mm(※1) |
車両重量(乾燥) | 185kg |
燃料タンク容量 | 15L |
燃料消費率 | 38.0km |
タイヤサイズ | F:110/80-17 R:140/70-18(※2) |
ゼファー400は、カイにモデルチェンジして、エンジンと足回りの性能が大幅に強化されました。
速さとカッコ良さの両方を併せ持ち、しかもラインアップに火の玉カラーがあるという、ファンにはたまらないモデルとなりました。なんだか1台欲しくなってしまいますね・・。
(※1)翌年に変更→1440mm
(※2)翌年に変更→F:120/70-17 R:150/70-17
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