CB1100は2010年3月に発売となりました。2014年には、スポークホイールの「CB1100EX」が発売、2017年にはスポーツライディング向けの「CB1100RS」が登場します。惜しくも2021年には生産終了となりますが、その独特のスタイルと空冷四気筒エンジンは、多くの人々を魅了しました。
個人的にも、「今すぐどれか1台買うんだ」といわれたら、選ぶのは「CB1100」。そのくらい好きなオートバイなのです。
CB1100の特長
CB1100は、CBの歴史と伝統を受け継ぐ「トラディショナルなネイキッド」として開発されました。パワーユニットは新開発の空冷1100ccエンジン。味わいのある走りはもちろん、見た目の美しさ、たたずまいの美しさが徹底的に追求されました。大人向けのロードスポーツモデルとなっています。
CB1100の歴史
2010年3月 発売
CB1100は、新開発の空冷エンジンを搭載したモデルとして発売されました。アップハンドルのType I、ローハンドルのTypeII、コンバインドABS搭載モデルと、ラインアップが複数に分かれていました。
ちょっと違いがわかりにくいかも・・
ハンドルの幅!高さ!
主なスペックは以下のとおりです。
- 空冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒・1100cc
- 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の採用
- 新開発フレーム(ダブルクレードル)
- 前後18インチタイヤ
- メガホンマフラー(集合管)
主要装備は以下のとおりです。
- 二眼メーター+液晶パネル
- マルチリフレクターヘッドライト
- メインスタンド標準装備
- 盗難防止装置(H.I.S.S.)標準装備
2012年2月 仕様変更
- アップハンドルタイプに統合
- シートに「e-cushion」を採用(乗り心地向上)
- サイドカバーに立体エンブレムを採用
ハンドル形状によるType I、TypeIIの区分がなくなりました
「CB1100 BLACK STYLE」が登場しました。エンジン、ホイール、フロントフォークなどにブラックが採用され、力強さとワイルド感が強調されています。
真っ黒カッコイイ!!
2014年2月 仕様変更
- トランスミッションの変更(5速→6速)
- 新型メーターの採用
トランスミッションの変更により、燃費性能の向上、高速走行時の静粛性向上が図られています。メーターはギアポジションや燃費の表示機能が追加されています。
2014年2月 CB1100 EXが登場
仕様変更と同時に、新しく「CB1100 EX」が登場しました。よりトラディショナルな仕様となっています。
- スポークホイール
- 2本出しマフラー
- 新形状の燃料タンク(17L)
- 専用シートの採用(厚み、表皮の変更)
- サイドカバーの形状変更
- グラブバーの取付位置変更(水平になった)
空冷、2本出し、スポークホイール・・(遠い目)
なんかゼファ・・
言っちゃダメ(# ゚Д゚)!!
2016年4月 限定カラー登場
「Special Edition」として限定カラーが登場し、受注期間限定で販売されました。
2017年1月 CB1100RSが登場
ここから分類が難しくなってきます・・
全モデル共通の主要装備
- 新設計・左右2本出しマフラー
- アシストスリッパークラッチ
- 全車ABS装備
- サイドスタンド傾斜角の見直し
アシストスリッパークラッチとは?
独特のクラッチ構造により、クラッチ操作を軽くしたり、急激なエンブレを回避したりできます。最近は搭載している車種が増えてきています。
CB1100EX、CB1100RS共通の主要装備
- 曲面基調のガソリンタンク
- アルミプレス製サイドカバー
- アルミダイキャスト製ステップホルダー
- LED仕様のヘッドライト
- LED仕様のテールランプ
- アルミチェーンケース
- ウェーブキー(盗難抑止)
- ETC標準装備
- グリップヒーター標準装備
ガソリンタンクが急に丸くなってる!
CB1100EXの主要装備
- 新設計アルミリム
- ステンレススポーク
- 大径丸型メッキウインカー(CB1100と共通)
- Type I(アップハンドル)とTypeII(ローハンドル)の分類が復活
再びハンドルによる分類が行われます・・
CB1100RSの主要装備
- アルミキャスト製17インチホイール
- 専用フロントフォーク
- 専用ディスクキャリパー
- 新設計のローハンドル
- リザーバタンク付きリアショック
- アルミ製スイングアーム
- コンパクトなLEDウインカー
- L字タイヤバルブ(CB1100と共通)
もう見分けられる気がしません・・
とにかくRSはスポーツライディング重視の設計・・
2018年3月 仕様変更
CB1100→ETCとグリップヒーターを標準装備
2018年12月 仕様変更
CB1100→ガソリンタンクの容量変更(14L→17L)
2021年10月 ファイナルモデル
ファイナルモデルをもってCB1100シリーズは生産終了となりました。平成32年度の排ガス規制には対応しませんでした。
CB1100EX Final Edition
CB1100RS Final Edition
なんだろうこの疲労感は・・?
CB1100シリーズが複雑だからじゃないですか・・
ま、まあ試験に出るわけではないし・・暗記する必要もないし・・
いや、見分けられなきゃダメでしょ!!
・・・・・。
CB1100EXの主要スペック【2BL-SC65】
CB1100EXの最終モデル【2BL-SC65】の主要スペックです。
CB1100EXは、空冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒、総排気量1140cc、最高出力90ps/7500rpmのエンジンを搭載しています。タイヤサイズは前後ともに18インチです。
タイプグレード名 | CB1100EX【2BL-SC65】 |
発売日 | 2021年11月 |
発売当時価格(税別) | 1,362,900円 |
型式 | 2BL-SC65 |
原動機型式 | SC65E |
エンジン | 空冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒 |
総排気量(内径×行程) | 1,140cm3(73.5×67.2mm) |
最高出力 | 90ps/7500rpm |
最大トルク | 9.5kgf-m/5500rpm |
燃料供給方式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 |
全長×全幅×全高 | 2,200×830×1,130 |
シート高 | 780mm |
ホイールベース | 1,490mm |
車両重量(乾燥) | 255kg |
燃料タンク容量 | 16L |
燃料消費率 | 31.3km/L |
タイヤサイズ(フロント、リア) | 110/80R18、140/70R18 |
制動装置形式(前/後) | 油圧式ダブルディスク/油圧式シングルディスク |
サスペンション | テレスコピック/スイングアーム |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
※年式や仕様により、数値が変わります。
見るだけ実車レビュー
出た!見るだけの実車レビュー!
エンジンが美しい
CB1100の魅力は、空冷四気筒のエンジンにあります。空冷ならではのフィンの美しさ、その造形美・機能美は空冷エンジン好きにはたまらない逸品で、初めて見たときに、もう本当にひっくり返りそうになるくらいの衝撃がありました。しかも旧車ではなく、現代の最先端技術を駆使して作られた最新エンジン。
1100ccというエンジンの大きさ、フレームからのはみ出し具合、質感・重量感・存在感。その迫力に、ただただ圧倒されてしまいます。
とにかくエンジンが美しい!!
隠し撮り!!
・・・・・・。
サウンドが美しい
それから空冷独特のエンジン音も外せません。空冷・大排気量車独特の、乾いた太い重低音。聞いているだけでテンションが上がります。
BGMで一日中かけておきたいくらいです!
CB1100があれば立ち止まって魅入ってしまう。意味もなくエンジンをかけてしまう、その音に聞き入ってしまう。そういうオートバイはなかなかありません。
レビューは以上です
・・・・・。