CB1300SFは、2003年に型式が【SC54】に変わってから、すでに20年以上が経過しています。
【SC54】を前期・後期で区切るなら、その境は2014年3月になります。この時の仕様変更で、ホイールやマフラーなどのデザインが大きく変わり、トランスミッションが5速から6速に変更されました。純正キャリアやトップケースがオプションで用意され、その補強のためにフレームも新設計となっています。
前期と後期の違いについて、その詳細を追ってみました。
業者オークションでも、この2014年の仕様変更を境に、2型・3型で分類されます
CB1300SF【EBL-SC54】
型式は【EBL-SC54】のままですが、ここから(便宜上)後期モデルの扱いです
2014年3月 仕様変更【EBL-SC54】
エンジン周りの変更点
- トランスミッションの変更(5速→6速)
- 吸排気系の見直し
- FIセッティングの見直し
6速の追加により、高速走行時の静粛性・燃費性が向上しています
外観などデザインの変更点
パッと見は、マフラーとホイールが変わっただけのような・・
従来のCB1300SFとの違いは以下のとおりです。
- 立体ウイングバッジ(タンク)
- 新型メーター
- 新型サイドカバー(小型スリム化)
- 小型マフラー
- 新型ホイール
- ABS標準装備
- 新型フロントカウル(CB1300SB)
- LEDヘッドライト(CB1300SB)
メーター周りが大きく変更されています
メーター中央のインフォメーションパネルが大型化され、シフトポジションや燃費の表示が追加されました。
純正アクセサリーの設定
純正アクセサリーとして、リアキャリア、トップケース、パニアケースなどが用意されました
積載時の安定性向上のため、シートレールやフレームの補強が併せて行われています
力説してたパニアケースのモデル(CB1300ST)はどうなったの?
なくなった模様・・(゚д゚; )
「E Package(Eパッケージ)」の設定
CB1300SF、CB1300SBともに、ETC車載器とグリップヒーターを標準装備する「Eパッケージ」が登場しました。メーターに専用のインジケータが装備されています。
2016年3月 カラー変更
2016年4月 E Packageに特別カラー登場
Eパッケージに、日本の伝統「漆塗り」をイメージした特別カラーが登場、受注期間限定で販売されました。
黒×赤ラインがカッコよすぎて死ぬ・・
これだ!これにしよう!
中古車で探してみれば?
バイクブロスにこのカラーのボルドールが3台あった。130万、140万、164万・・(゚д゚; )!!
買っちゃえ買っちゃえ
・・・・。
CB1300SF【2BL-SC54】
2017年10月 仕様変更【2BL-SC54】
型式がどんどん変わって分かりにくい・・
排ガス規制をクリアするたびに、エンジン型式が変わります
主な変更点は以下のとおりです。
エンジン周りの変更点
- 平成28年度排ガス規制に対応
- 最高出力向上(101ps→110ps)
- アシストスリッパークラッチの採用
アシストスリッパークラッチって?
軽いクラッチ操作が可能で、急激なエンブレ時には衝撃を緩和するような構造になっています
外観の変更点
- マフラー変更
- 丸型LEDヘッドライトの採用
- 小型LEDウインカー(バータイプ)
- プロジェクトBIG-1 生誕25周年記念マーク(タンク)
ユーザビリティ
- ETC標準装備
- グリップヒーター標準装備
- アクセサリーソケット装備(シート下)
- L字型エアバルブの採用
- 新型ヘルメットホルダー
- ウェーブキーの採用
E Pacekage専用だったETCとグリップヒーターが全車標準装備!
充電に便利なアクセサリーソケットも装備!
絶対使うもんね!
2018年10月 スポーツタイプ登場
ブレンボとオーリンズ前後ショックを搭載したスポーツタイプのハイグレードマシンが登場しました。名称の末尾に「SP」が付き、「CB1300SF SP」「CB1300SB SP」となりました。
ちなみにお値段は、通常モデルの367,200円増し!
・・・・(´・ω・`)
CB1300SF【8BL-SC54】
2020年12月 仕様変更【8BL-SC54】
また型式が変わった!!
- 令和2年度排ガス規制対応
- 排気系レイアウトの変更(4-2-1→4-1)
- スロットルバイワイヤ
- 電子制御デバイス
- エマージェンシーストップシグナル
スロットルバイワイヤ(電子制御スロットル)が採用され、シーン別ライディングモード、セレクタブルトルクコントロール、クルーズコントロールなどの電子制御デバイスが搭載されました。
時代は電スロ・・
一度は乗りたい最先端マシン・・
オプションでクイックシフターの選択もできるようになりました。
クイックシフターとは?
スロットルやクラッチの操作を行うことなくシフトアップ&ダウンができるシステム。
スピードやスロットル開度で、ミッションギアの駆動加重を抜き、素早いシフト操作を可能にしています。電子制御の成せる技!
2022年10月 カラー変更
みんな大好きスペンサーカラー
2022年10月 30周年記念モデル
プロジェクトBIG-1、生誕30年の記念モデルは、SPベースで仕上げられています。
このキンキンキラキラのCB1300は、オークション会場でも抜群に目立ちます!!
神々しいばかりにまばゆい!!
CB1300SFの主要スペック【8BL-SC54】
【8BL-SC54】の特長は?
スロットルバイワイヤーと各種電子制御デバイスの搭載!
30年目の集大成、スペンサーカラーとキラキラのSP限定車!
以下は、CB1300SF【8BL-SC54】2022年10月モデルの主要スペックです。
- 水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
- 総排気量1284cc
- 最高出力113ps/7750rpm
タイプグレード名 | CB1300 SUPER FOUR |
発売日 | 2022年10月 |
発売当時価格(税込) | 1,958,000円(SP、30周年記念限定車) |
型式 | 8BL-SC54 |
原動機型式 | SC54E |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒 |
総排気量(内径×行程) | 1284cm3(78.0×67.2mm) |
最高出力 | 113ps/7750rpm |
最大トルク | 112N・m/6250rpm |
燃料供給方式 | 電子制御燃料噴射式(PGM-FI) |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 |
全長×全幅×全高 | 2,200×795×1,135 |
シート高 | 790mm |
ホイールベース | 1,520mm |
車両重量 (kg) | 266kg |
燃料タンク容量 | 21L |
燃料消費率 | 28.0km/L |
タイヤサイズ(フロント、リア) | 120/70ZR17、180/55ZR 17 |
制動装置形式(前/後) | 油圧式ダブルディスク/油圧式シングルディスク |
サスペンション | テレスコピック/スイングアーム |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
※年式や仕様により、数値が変わります
200万円~!!
200万円~!!