スーパーカブ110をベースに、アドベンチャースタイルとなったクロスカブ110。大柄な車体や荷物の積載性はそのままに、遊び心あふれるデザインで大人気。
その歴史と仕様変更を追いました。
クロスカブの歴史
2013年5月 初代クロスカブ発売
クロスカブは、スーパーカブ110をベースに、アウトドアなイメージで開発されたレジャーモデルです。開発キーワードは「THE CROSSOVER A LIFE AND PLAY」。日常での使い勝手はそのままに、遊び心満点のスタイルとなっています。
改めて見ると、意外にスーパーカブの面影が濃い!
エンジン
エンジンは基本的にスーパーカブ110と共通です。低フリクション技術や排ガス浄化システムなど、同等の装備が採用されています。
- 空冷・4ストローク・OHC・単気筒110cc
- 電子制御燃料供給装置(PGM-FI)
- 低フリクション技術の採用(オフセットシリンダーなど)
- エキパイにキャタライザー(触媒装置)を設置
- 2段クラッチシステム(発進と変速で別々のクラッチを採用)
- セルフ式スターター(キック式併設)
クロスカブは減速比の変更により、低回転域で力強い特性になっています。
フレーム・足回り
フレームもスーパーカブ110ベースのため、ほぼ同じ背格好です。並べてみると、とてもよく似ています。
違うのはフロント周りのデザインだけ??
クロスカブのサスペンションは、「スーパーカブ110プロ」と同一仕様で、ストローク量が大きくなっています。タイヤは専用の17インチ、最低地上高は155mmと高く設定されています(スーパーカブより約20mm高い)。
荒れた路面での走行を想定しています
スーパーカブ110とクロスカブの違い
スーパーカブとの違いは以下のとおりです。
- ワイドなアップハンドル
- ワイルドなヘッドライト周り
- ポップなカラーの車体
- 厚手の専用シート
- 大径リアブレーキ(ドラム径130mm)
アドベンチャースタイルが強調されています
2018年2月 モデルチェンジ【2BJ-JA45】
車名が「クロスカブ」から「クロスカブ110」に変更になりました。
いきなりカッコよくなった!!
外観デザインが一新されています
ワイルドなカーキも登場!
外観やデザインの変更点
- レッグシールドの廃止
- LEDヘッドライト
- 新型ヘッドライトガード
- 左右サイドカバー(着脱可能)
- スリット入りマフラーカバー
- マットブラックリム
- セミブロックタイヤ
- タンデムステップ装備(2人乗り対応)
エンジンの変更点
- 新型ピストン&シリンダー
- 交換式オイルフィルターの追加
- オイルレベルゲージの形状変更
- マフラー変更(平成28年排ガス規制対応)
- チェーンサイズ変更(420→428)
2018年2月 クロスカブ50が登場
スーパーカブ50のエンジンをベースにしたクロスカブ50が、弟分として登場しました。
タイヤも14インチで小さい
2019年3月 くまもんバージョンが登場
クロスカブ110、クロスカブ50に、くまもんをイメージした「黒×赤」バージョンが登場しました。
黒に赤パイピングのシートがオシャレ~
2022年3月 仕様変更【8BJ-JA60】
キャストホイールがものすごくオシャレ!
洗練されたイメージでカッコイイ!
変更点は以下のとおりです。
- 平成32年度排ガス規制対応
- フロントディスクブレーキ
- フロントABS
- キャストホイール
- チューブレスタイヤ
- 新型メーター
やっぱり買うなら、このキャストホイールがいいな・・
そろそろ、なんか買えばいいのに・・
クロスカブ110の主要スペック【8BJ-JA60】
以下は、クロスカブ110【8BJ-JA60】2022年3月モデルの主要スペックです。
- 空冷 4ストローク OHC単気筒
- 総排気量109cc
- 最高出力8.0ps/7500rpm
タイプグレード名 | クロスカブ110 |
発売日 | 2022年3月 |
発売当時価格(税込) | 363,000円 |
型式 | 8BJ-JA60 |
原動機型式 | JA59E |
エンジン | 空冷 4ストローク OHC単気筒 |
総排気量(内径×行程) | 109cm3(47.0×63.1mm) |
最高出力 | 8.0ps/7500rpm |
最大トルク | 8.8N・m/5500rpm |
燃料供給方式 | 電子制御燃料噴射式(PGM-FI) |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 |
全長×全幅×全高 | 1,935×795×1,110 |
シート高 | 784mm |
ホイールベース | 1,230mm |
車両重量 (kg) | 107kg |
燃料タンク容量 | 4.1L |
燃料消費率 | 67.0km/L |
タイヤサイズ(フロント、リア) | 80/90-17、80/90-17 |
制動装置形式(前/後) | 油圧式ディスク(ABS)/ドラム |
サスペンション | テレスコピック/スイングアーム |
フレーム形式 | バックボーン |
※年式や仕様により、数値が変わります
CB1300SFの後だと、ものすごく安く感じる・・
そして、ものすごく非力に感じる・・
100ps、113psって騒いでたのに・・いきなり8ps
まあ比較しても意味ないんだけど