ZRX400【1】イカついスタイルが大人気。歴代モデルと仕様変更を追う。主要スペックも。

当ページのリンクには広告が含まれています。

ZRX400は、1994年2月の発売から、2008年9月の生産終了まで、およそ15年にわたって販売されました。

ビキニカウル、角型ヘッドライト、直線的なガソリンタンクやテールカウルなどのイカついデザインと、水冷400ccのハイパワーエンジンが大人気の車両です。

1998年には大型キャリパーとスポーツマフラーが採用され、外観が大きく変わりました。この時を境に、ZRXは前期・後期で分類され、その違いばかりが取り上げられるようになりますが、実は2004年・2005年にも大きめの仕様変更が行われています。

仕様変更を中心に、歴代モデルを追ってみました。

目次

ZRX400の歴史

1994年2月 発売

1994年(平成6年)2月、ZRX400は、走りに重点を置いた「水冷4スト4気筒DOHC4バルブ」エンジンを搭載してデビューしました。すでに発売されていた空冷ゼファーの「対」となる位置づけです。

ビキニカウルと角目ヘッドライト、直線基調のデザインが特長で、ワイルドなスタイルは、まさにカワサキ。純正で黒のメガホンマフラーが装着されていました。

1994年~1995年の車体は単色で渋め、グレーやブラック、レッドやブルーなどがラインアップしていました。1996年には、ローソンラインの入ったモデルも登場しますが、ダークな配色でやはり渋め。落ち着いた大人な仕上がりでした。

1998年2月 仕様変更

ZRX400は、1998年(平成10年)にマイナーチェンジが行われました。この時の仕様変更を境に、ZRXは前期・後期に分類されます。

変更点は以下のとおりです。

  • マフラーの変更(サイレンサー別体式)
  • フロントブレーキの変更(キャリパー6POT)
  • ラジアルタイヤへ変更
  • ギア比(二次減速比)の変更
  • K-TRIC採用(点火時期調整システム)

見た目で大きく変わったのは、フロントディスクの大型キャリパー(6POT)とスポーツマフラー。マフラー変更に伴い、タンデムステップやリアブレーキ周りが変更されています。

この仕様変更に合わせるかのように、ライムグリーンのローソンカラーが初登場。以後、前期モデルとはうってかわって、様々なカラーやラインで彩られた車体が販売されるようになります。

赤ローソン・青ローソンなどは、中古車市場で見かけることのない激レアモデルです。

前期・後期の違いと見分け方は、以下の記事で詳しく解説しています。

2004年2月 仕様変更

2004年(平成16年)にもマイナーチェンジが行われています。盗難防止のイモビライザーが標準装備となりました。

  • イモビライザー標準装備
  • サイレンサーの形状変更

サイレンサーが太くて長い形状に変更されています。最終モデルまで、この巨大サイレンサーです。

同時期に、BEET製チタンサイレンサーを装備したARK限定車が登場しています。カワサキ正規取扱店(ARK)限定、100台のみの販売でした。

ZRX400限定車(2004)
2004年ARK限定車

2005年2月 仕様変更

ZRX400は、2005年(平成17年)にも大きめの仕様変更が行われています。

  • ビキニカウルの変更(ZRX1200Rと同形状)
  • シート形状の変更(10mmダウン)
  • ハンドルの変更(鉄→アルミ)
  • エンジンカバー色の変更(黒→ブロンズ)

ビキニカウルはダクト付きになり(ZRX1200Rと同形状)、シートは純正でタックロールになりました。シート高も15mmダウンとなっています。

ハンドルはアルミ製に、エンジンカバー(左右)・ヘッドカバーはブロンズ色へと変更されています。

エンジンカバー色は、2007年に再び黒に変更されています。

2008年9月 生産終了

2007年12月にはライムグリーンとメタリックディアブロブラックが販売、2008年3月には、最終カラーとして「キャンディライムグリーン」が販売されました。

2008年9月、ZRX400は排ガス規制で生産終了となります。インジェクションに対応することなく、キャブ車のまま、15年の歴史にピリオドとなりました。

ZRX400の主要スペック

1994年発売当時の、ZRX400の主要スペックです。車体のサイズやシート高などは、その後のマイナーチェンジで変更されています。

水冷4スト4気筒DOHC4バルブ。

力強くスポーティーな走りは、大型ライダーすら魅了しました。

 ZRX400
発売日1994年2月
型式ZR400E
原動機型式ZX400KE
エンジン水冷4スト4気筒DOHC4バルブ
総排気量399cc
燃料供給方式キャブレター
最高出力53ps/11,000rpm
最大トルク3.8kgf・m/9,000rpm
変速機リターン式(6速)
燃料タンク容量16L
燃料消費率43.5km/L
全長×全幅×全高2095mm×745mm×1130mm
ホイールベース1450mm
シート高785mm
乾燥重量185kg
タイヤサイズフロント:110/80-17 リア:150/70-18
あわせて読みたい
ZRX400【2】レビューでわかるZRXの特長。良い点、悪い点、人気の理由。 BikeBros(バイクブロス)、gooBike(グーバイク)など、約100件のレビューから、ZRX400の特長をまとめてみました。 良いところは良い、悪いところも「全部許せる、カッ...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

バイク業界歴20年。三級二輪整備士。オークション会場でムダにオートバイを見て歩くのが大好き。生業は中古パーツの販売。シート、ドラレコ、ETCが好き。時々外装セットを仕入れて、こっそり塗装している。

目次