17台のナビ盛りの中で、ひときわ異彩を放っていたクラリオン。
今回の記事では、2008年に発売されたクラリオン製ナビ「DrivTrax P50」(ドリブトラックス/DTR-P50)と、専用防滴ケース「BKA-501」をご紹介します。

バイク用ナビ創生期の1台!!
記事の後半では、実機を使ってのテストを行い、最終的な結末までを書きました。
以前のナビに興味のある方はぜひ。参考にしてください!
防滴ケース「BKA-501」
サイズと重量


まずはナビ外側の防滴ケースから。実物はとにかく大きく、実寸法は155mm(ヨコ)×140mm(タテ)×70mm(奥行き)。ステー・クランプ部を合わせると、奥行きが更に50mm増しになるというビックリサイズ!
その重量は・・





まさかの773g!!



重すぎる!
クラリオンのHPには、当時のプレスインフォメーションが残っていて、ナビをバッテリー接続するために必須のケースであったこと、グローブ装着時も操作できるようにタッチペンが付属していたことなどが記載されています。



時代を感じるよね・・
ちなみにこのケースの価格は、26,040円(税込み)とのこと。



値段もびっくり!
ケースの仕組み
絶対気になるのは、そのケースの仕組みだと思います。



下側に赤いレバーがついていて・・





OPENの方向へ回すと・・





開いた!!





ナビが出てくる!!



!!!!!
今では考えられない、衝撃的な造りとなっていました。
ナビ本体「DrivTrax P50」
防滴ケースから取り出すと、本体は意外にスマート。いまどきのナビに見えなくもない、洗練されたデザインです。



意外におしゃれ!







裏側にはタッチペンが隠されてる!
製品仕様
モニター | 4.3インチタッチパネル |
本体サイズ(W)×(H)×(D) | 132×90.5×22 mm |
重量 | 187g |
記録メディア | SD(SDHC)カード |
インタフェース | miniUSB、ヘッドフォン |
アピールポイント
- ハンズフリー通話(Bluetooth)
- 音楽再生(Bluetooth)
- ピクチャービューワー(JPG/BMP)
- ビデオプレーヤー(MP4/WMV)



新しめのバイクナビと変わらない機能・・



これ、発売当時は画期的だったんじゃないかな・・
製品詳細(公式HP)



もっと詳しく知りたい人は公式HPがおすすめ!
実機テスト
ここからは実際に動作するのか、ライトエースでのテストです。



私、電装品全般のテスト号になっています・・
通電確認





とにかくムダにゴツイ、デカイ!





ライトエースのテスト台に装着して・・



アクセサリー電源をつないで・・





まさかの不動(# ゚Д゚)!!
防滴ケースまでは電源が来ましたが(赤ランプ点灯)、ナビ本体に電源が入りません。
そこで。防滴ケースを外して、直接本体にminiUSBケーブルをつないでみます。ライトエース側はUSB端子付きのシガーソケット(TypeA)。実際に使用したケーブルは以下のとおり。





これも不動(# ゚Д゚)!!
最後の手段、シガーソケットにダイレクト!!







動いたっ(# ゚Д゚)!!



おおっ!
うすうす感づいていたことなのですが、USB端子付きのシガーソケットを使うのと、そのまま差し込むタイプのシガーソケットを使うのでは、電圧が変わってくるようなのです。





GPSもメニューもちゃんと機能してる!


通電のテスト結果は以下のとおり。
ACC電源(クレードル) | × |
miniUSB→シガーソケット(USB端子) | × |
miniUSB→シガーソケット(ダイレクト) | ○ |



ACC電源で動かないのは、クレードルか配線の不良
動作確認
最後に簡単な動作確認をします。ナビなので、マップ表示、ルート検索、音声案内ができればOKとします。
今回のテストでは、(周辺検索から)一番近くのコンビニを案内してもらいました。







「誘導開始」が時代を感じさせる・・


ちゃんと案内してくれます。音声案内は最初と最後だけで、「案内を開始します」「目的地に近づきました、案内を終了します」のみ。



右とか左とか余計なことはしゃべらない!



そうなんだ・・
テスト結果は以下のとおり。
マップ表示 | ○ |
ルート検索 | ○ |
音声案内 | ○ |
想像以上にきびきび動き、GPSの精度も良好。現役機として十分やっていける感じでした。
タッチパネルは指の腹ではなく、ツメの先でつつくように押すのが正解。最初は反応が悪くてとまどいましたが、慣れれば特に不便を感じません。



クラリオン、イケるぜ(# ゚Д゚)!!
しかし・・
Bluetooth(無線)のテストをしようと、いつも使っているイヤホンとペアリングさせたところ、その後から調子が悪くなり・・GPSがまったく動作しなくなり、マップも一切動かなくなりました。
リセットスイッチを押しても、本体電源を入れ直しても回復せず・・。





測位不可になっちゃって・・(# ゚Д゚)



壊した・・



壊した・・
以上、バイク用ナビ クラリオン DrivTrax P50(DTR-P50)の紹介でした。