この記事では少し脱線して、「中古ナビを入手した場合の動作確認方法」をご紹介します。
本体だけで付属品がない、バッテリーがだめで電源が入らない、動くかどうかわからない。その時にとるべき方法を色々な角度から書いてみました。

壊れていない限り、あなたのナビは必ず動かせます!
中古ナビを動作させる方法
前回のクラリオンの記事でも少し書いていますが、中古のナビを動作させる方法はいくつかあります。


その方法は大きく4種類。順番的には以下のような感じになると思います。
- 内蔵バッテリー
- ACアダプター
- クレードル(ACC電源)
- miniUSBケーブル+シガーソケット
本体が壊れていなければ、上記いずれかの方法で動作させることができます。以下、順番にご紹介します。
方法その1 内臓バッテリー
まずは内臓バッテリーです。
バイク用ナビは、持ち歩きでも自転車でも使えるように、バッテリーを内蔵しています。通常は外部からの電源供給なしで、2~5時間くらい動作します。
そのため、直前まで車両に接続されていて、バッテリーが元気なら、本体電源ボタンを押すだけで電源が入ります。GPSも受信するので、使えるかどうかすぐにわかります。


ただ、ほとんどの場合、バッテリーは(極限まで)弱くなっています。そのまま電源が入ることはあまりありません。



その場合の方法はふたつ!
- 新品バッテリーを購入する
- USBケーブルで充電する
新品バッテリーを購入する
ユピテルやガーミンのナビなら、新品バッテリーが手に入ります。
ユピテルナビ
ユピテルのものは「ユピテルダイレクト」から入手できます。こんな感じ。


バッテリーやACアダプターなどを入手できます。ユピテルナビは初代のMCN43si(2011年)から、最後のBNV-2(2018年)まで、全部共通部品です(地図データを除く)。
ガーミン
ガーミンのオンラインストアでは、旧機種のバッテリーが手に入ることはありません。売っているのは最新ナビ本体(zumoXT2)と少々の付属品だけです(2025年2月現在)。



そんな時はアマゾン!
たとえばzumo660のバッテリーを検索すると・・。





純正じゃないけど売ってる!!
バイクナビのバッテリーは意外に高く、値段的には5000円前後です。
USBケーブルで充電する
とりあえずお金をかけたくない、充電して様子を見たいという人は、USBケーブルを買いましょう。
ナビの充電端子は、ユピテルでもガーミンでも、ほとんどの場合「miniUSB」という端子なので、miniUSB⇔USB(TypeA)のケーブルを買えば、パソコンなどから充電できます。「miniUSB」ケーブルは、「ミニUSB」「miniB」などと呼ばれたりします。





ケーブルが外せるタイプなら、スマホの充電アダプターに挿して使える!
ちなみに端子の拡大画像がこちら。手に持っているのがminiUSBケーブル(オス)、ナビ側がメスです。


余談ですが、このzumo660は、バッテリーがダメになり切っていると認識すらしないようで、「Insert Battery」という警告メッセージが出ます。充電も始まらないので、この場合は新品バッテリーを用意するしか方法がありません。



状況に応じてバッテリーを買おう!
方法その2 ACアダプター
内臓バッテリーがだめで、充電もできない場合、ACアダプターを使って動作させる方法もあります。


写真はガーミン純正のACアダプターで、コンセント⇔miniUSB(オス)の組み合わせです。
こちら意外にマイナーな製品で、アマゾンなどには売っていません。欲しい場合は、ユピテルダイレクトから純正アダプターを買うのがいいです。形状が合えば、もちろんガーミンにも使えます。
方法その1に記載した「miniUSBケーブル+スマホ充電アダプター」でも代用できます。



個人的には、ACアダプター必須(# ゚Д゚)!



差し替えるの面倒!



テスト台数が普通じゃないからな・・
方法その3 クレードル(ACC電源)
方法その3以降は、バイク(クルマ)につないで動作確認する方法です。



つまり普通のナビの取付け!!



そもそもクレードルってなんなの?
ナビと車両をつなぐ装置
クレードルというのは、ナビを固定するための台座を指します(写真赤丸部分)。電源ケーブルも含める場合もあります。


つまりナビを車両につなぐための装置全般のことで、クレードル本体にはナビに接続するための端子、電源ケーブルの末端には車両につなぐための配線がついています。配線は(通常)赤と黒の2本で、黒をバッテリーのマイナス、赤をACC電源(アクセサリー電源)につないで動作させます。
ナビの種類によって、使用できるクレードルは決まっていて、ユピテルならユピテル専用のクレードル、ガーミン(zumo)なら機種ごとに対応したクレードルが必ず必要になります。
ちなみにこのクレードルを使用しても電源が入らない場合は、クレードル本体の端子不良、電源ケーブル(ボックス)不良、ヒューズ切れなどが考えられます。
マウント取付けに必須
もうひとつ、クレードルには「マウント取付け」という別の役割があります。ナビをハンドルに取り付けるための固定具(マウント)は、クレードルがないと装着できません。上の写真では銀色の部分(ステー+ハンドルクランプ)が「マウント」と呼ばれる部分です。



なのでクレードルは超重要で超必須のパーツ!!
実は入手困難?!
このクレードルですが、実はユピテルでもガーミンでも非常に品薄で、入手が大変困難な代物です。





ユピテルダイレクトにクレードルも並んでいるけれど・・



完売で実は入手不可能(# ゚Д゚)!!!
必然的にヤフオクなどで中古を探すことになりますが、ガーミンなんかは本当にモノが出なくて、ひとたびクレードルが出たりすると、大変な値段がついて衝撃の落札価格となったりします。
クレードルの品薄は、中古ナビの厄介な問題なのです。
方法その4 miniUSBケーブル+シガーソケット
方法その4は、クレードルが入手できず、それでもナビを動かしたい人向けの大技です。



つまりアナタ・・



なんか言った(# ゚Д゚)!?
以下に、ふたつの方法を記載しましたが、どちらもminiUSBケーブルとシガーソケットの組み合わせです。
その1 シガーソケット(USB端子付き)
ナビ本体→miniUSBケーブル→シガーソケット(USB端子)という接続です。画面サイズの小さなナビなどは、この組み合わせで動作させることができます。


その2 シガーソケット(ダイレクト)
その1(USB端子)で動作しない場合は、出力電圧が低い可能性があるので、その2(ダイレクト)を使います。ナビ本体→miniUSBケーブル→シガーソケット(ダイレクト)という接続です。


ACアダプターと同等(?)の強力アイテムで、ナビが壊れていない限り、ほぼ間違いなくこれで動作します。
写真はガーミン純正ですが、なかなかのレアアイテムです。
必然的に(同形状の)社外品を探すことになりますが、アマゾンで売られている商品は、ほぼ全部「3.5m」というアリエナイ長さになっています。



短いのはたぶん、これしかない・・


ラムマウントの類が必須
この「miniUSBケーブル+シガーソケット」の組み合わせは便利なのですが、ナビ本体を固定するパーツが別途必要になります。



個人的によく使うのはラムマウント!


ラムマウントは「X型グリップ+アーム」の組み合わせになっていて、下側のパーツを交換することで、いろいろな場所に固定できるようになっています。
写真は「ボルトベース」で、ステーを使って板に固定しています。


実際のナビ装着例はこちら。





ナビをはさむだけで固定できるので簡単!
「U字クランプ」に交換すれば、ハンドルに装着することもできるので、スマホホルダーとしても利用できます。ハンドル周りの定番アイテムです。


以上、中古ナビの動作確認方法を色々ご紹介しました。
次の記事からは、このいずれかの方法を使って、ナビ盛り17台(あと16台)のテストを行います。