TMAXというビッグスクーターを知っていますか?
TMAXは、はるか昔の2001年、500ccというケタ外れの大排気量エンジンを搭載して登場しました。スクーターの手軽さ便利さはそのままに、ロングツーリングもワインディングも楽しめる車両として開発されました。
「オートマチックスポーツ」という新ジャンルを生み出し、今も進化を続けるTMAXの、特長と歴史をたどります。
TMAXの特長
今回の気になるバイクは?
ヤマハのビッグスクーターTMAXです!
TMAXの登場は古く、2001年までさかのぼります。発売当時は、フォルツァやマジェスティといった250ccビッグスクーター最盛期の時代。まさにその真っ只中、500ccという常識はずれのエンジンを搭載したTMAXが登場し、話題をかっさらっていきました。
スクーターの利便性・快適性はそのままに、高速走行や長距離ツーリング、ワインディングも楽しめる車両として開発され、通常のオンロードスポーツと同様のサスペンションを装備(スイングアーム&テレスコピック型フロントフォーク)。更に、鋼管ダイヤモンドフレーム、アルミキャストホイール、大径ディスクブレーキなどを装備し、他スクーターとは一線を画す運動性能を実現。「オートマチックスポーツ」という新ジャンルを切り開きました。
幾度ものモデルチェンジが行われ、排気量の増加に伴い、TMAX530、TMAX560と進化してきました。丸みのあるデザインで登場した初代モデルも、今ではシャープでスタイリッシュ、ワイルドで精悍なスタイルに変わっています。
発売から20年以上経った今も、現行モデルとして活躍しています。
現行モデルのイカつさにホレボレします・・
TMAX500の歴史
まずは初代TMAX500(総排気量499cc)の歴史を紹介します。
2001年8月 発売【BC-SJ02J】
TMAXは2001年8月に発売されたビッグスクーターです。250ccのビグスクが全盛期の時代、500ccの大排気量エンジンを搭載したTMAXは、周囲の度肝を抜きました。大柄な車体とイエローのボディが印象的でした。
外観は、R1をイメージしたフロントマスクと、ブーメラン型のサイドパネル(中央)が特長です。
2005年 仕様変更【BC-SJ04J】
2005年には、初のモデルチェンジとなりました。
ダブルディスクなだけで印象が変わる!
仕様変更は以下のとおりです。スポーツ性能が向上しています。
- フューエルインジェクション(FI)に変更
- ダブルディスク化
- フォーク径の変更(38→41パイ)
- ラジアルタイヤに変更
- 二眼メーターに変更(タコメーター追加)
- パーキングブレーキ
2005年には、ツートンシートやメタル風サイドカバーを装着したハイクラスモデル、「TMAX SPECIAL」が発売されています。
以後はカラーチェンジが続きます・・
2008年7月 仕様変更【EBL-SJ08J】
2008年には大きな仕様変更が行われています。
カッコよくなった!!
- 新設計アルミフレーム
- カウルデザインの変更
- シート形状の変更
- スクリーン形状の変更
- マフラー変更
- タイヤサイズの変更(14→15インチ)
- フォーク径の変更(41→43パイ)
- キャリパーの変更(2→4ポット)
- シート開閉方式の変更
- 燃料タンクの増量(14→15L)
アルミフレームの採用により、車体の剛性が向上しています。
タイヤのインチアップに伴い、ステムやフロントフォークの形状が変更され、セットアップ(オフセット、キャスター角、トレールなど)も変更されています。操縦性や直進安定性が向上しています。
2009年11月 限定モデルが登場
2009年には、TMAXのデビュー10周年を記念した限定モデルが発売されています。その名も「WHITEMAX」。
外装がツートンなのはもちろん、ツートンシート、ツートンホイールが採用されています。ハンドル周りのカーボン柄、専用エンブレムなどラグジュアリーな仕上がりになっています。期間限定で受注生産されました。
2011年7月 限定モデルが登場
2011年には、WGP(motoGP)参戦50周年記念モデルが発売されています。赤×黒×白のヤマハワークスカラー(ストロボカラー)が採用されています。こちらも期間限定の受注生産でした。
このカラー欲しい!!!
この後は特に大きな仕様変更は行われず、TMAX530にバトンタッチします。
TMAX500の主要スペック
2008年7月モデル(3代目・TMAX500)の主要スペックを記載しました。
TMAX500は、水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ、最高出力38ps/7000rpmのエンジンを搭載していました。
TMAX500【SJ08J】 | |
発売日 | 2008年7月 |
発売当時価格(税込み) | 不明 |
型式 | EBL-SJ08J |
原動機型式 | J408E |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC2気筒4バルブ |
総排気量(内径×行程) | 499cc(66mm×73mm) |
最高出力 | 38ps/7000rpm |
最大トルク | 4.5kg-m/5500rpm |
全長×全幅×全高 | 2195mm x775mmx1445mm |
シート高 | 800mm |
ホイールベース | 1580mm |
車両重量(乾燥) | 222kg |
燃料タンク容量 | 15L |
満タン時航続距離 | 375.0km |
タイヤサイズ(フロント、リア) | 120/70R15、160/60R15、ラジアル |
※年式や仕様により、若干ですが数値が変わります。