ZRX400【4】前期と後期、その違いと見分け方。前期用・後期用マフラーの取付けも解説。

ZRX400(1型・2型)は1998年(平成10年)に仕様変更が行われています。

スポーツマフラーや大型キャリパーが採用され、外観も性能も大きく変わりました。ZRXを購入する際の大きなポイントになるので、押えておきたいところです。

記事末に少しだけ、前期用・後期用マフラーの取付けについて書きました。前期のZRXに後期用のマフラーは取り付けられるのか、その逆はどうなのか、ちょっとだけ解説しています。

目次

1998年の仕様変更

ZRX400(1型・2型)は1998年(平成10年)に仕様変更が行われています。

  • マフラーの変更(サイレンサー別体式)
  • ステッププレートの変更
  • フロントブレーキの変更(キャリパー6POT)
  • タイヤの変更(バイアス→ラジアル)
  • ギア比(二次減速比)の変更
  • キャブレターの変更(K-TRIC採用)

この時の仕様変更を境に、ZRXは前期と後期に分類されます。

スポーツマフラー、大型フロントキャリパー、ラジアルタイヤ、ギア比の変更(二次減速比)が行われ、ZRXがよりスポーツ色の濃い車両になったことがわかります。2枚の写真を比べると、全然違う車両に見えますね。

マフラーの変更

前期・後期で一番違うところといえば、マフラー形状です。

メガホンタイプから、サイレンサー別体式のスポーツタイプに変更されています。これは見分けやすいですね。

ステッププレートの変更

マフラーの形状変更に伴い、ステッププレートの形状も変更されています。細身になり、上部に跳ね上げられた形です。マスターシリンダーを固定するためのボルト位置も違っています。

サイレンサーを固定する穴の位置も違います。前期はタンデムステップの前、後期はタンデムステップの後ろになっています。

メインのステップ位置も、わずかに後方寄りに見えます。

フロントブレーキの変更

フロントブレーキも見分けやすいポイントです。

ディスクキャリパーが4POT→6POTへと大型化しています。

フォークアウターやディスクローター(ディスク板)の形状が違うのもわかります。

タイヤの変更(バイアス→ラジアル)

タイヤも従来のバイアスタイヤから、スポーツ走行用のラジアルタイヤへ変更されています。年式により異なるとは思いますが、前期のバイアスにはダンロップK505、後期のラジアルにはダンロップGPR80などが採用されていました。

ギア比(二次減速比)の変更

ギア比(二次減速比)は少しわかりにくいですが、フロントスプロケットとリアスプロケットの回転(数)の比率のことです。

フロントスプロケットは15T→15Tで変わらず、リアスプロケットは43T→42Tへ変更されています。わずかに高速寄りのセッティングになっていることがわかります。

キャブレターの変更(K-TRIC)

キャブレターの横に「K-TRIC」というセンサーが追加されました。「K-TRIC」とは「Kawasaki – Throttle Responsive Ignition Control」の頭文字を取ったもので、点火時期を調整するシステムのことです。

キャブレターの横に、小さなパーツと配線が追加されているのがわかると思います。これがK-TRICです。

アクセル開度を監視しており、(急激にアクセルを開けた際に)点火時期を強制的に遅らせる機能があります。結果、マイルドな吹け上がりとなるため、「加速時の騒音対策に有効」とされています。

おまけ~前期用・後期用マフラーの取付けについて

意外に気になるのが、前期用・後期用マフラーの取付けだと思います。

前期・後期では(車体側)ステッププレートの形状が違うため、それに合わせてマフラーも前期用・後期用に分けて販売されています。

では、欲しいマフラーが後期用しかない場合、前期型の車両には付けられないのでしょうか?

結論としては、なんらかのステーを用意すれば取り付けられます。

参考になりそうな写真を載せておきましたので、いろいろと工夫してみてください!

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この記事を書いた人

バイク業界歴20年。三級二輪整備士。オークション会場でオートバイを見て歩くのが大好き。欲しいバイク第1位はモンキー125。ふかふかチェック柄のシートで旅に出る日を夢見ている。生業は中古パーツの販売。シート、マフラー、ドラレコが好き。実は仕入れに必死。

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