mio M820WD × M760Dの違いは何?【1】外観上のデザインを比較してみた!
デイトナ製のバイク用ドライブレコーダー「mioシリーズ」。
2020年11月に発売された「mio M760D」は、そのコンパクトなデザインと、鮮やかな撮影画質(SONY STARVIS搭載)で大人気モデルとなりました。
その後継機として、登場したのが「mio M820WD」(2023年9月発売)。
今回の記事では、この両モデルの違いについて、実機を使って徹底的に検証してみます。
mio 徹底比較シリーズ
このシリーズは3部構成です。
第1回目の今回は、外観・デザインに焦点を当てて、解説しています。パッと見、同じように見えるM760DとM820WDですが、実はほぼ全部にわたって手が加えられています。
以下、実機の画像を使って解説します。



それでは、どうぞ!
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商品構成の違い
まずは全体的な商品構成です。M760Dの特長(短所?)と、それがどのように改良されたかについて書いています。
mio M760D



まずはおなじみのM760D!


商品構成は以下のとおりです。
- 本体(SDカード32GB内臓)
- コントロールスイッチ(約3m)
- フロントカメラ(約0.2m)
- リアカメラ(約0.2m)
- 12V電源ケーブル(約2m/2Aヒューズボックス付き)
- フロントカメラケーブル(約3m)
- リアカメラケーブル(約1.5m)
- フェライトコア(2個)
- ゴムチューブ(4個)
M760Dの一番の特長は、付属のケーブル類が非常に長いこと。
フロントカメラとリアカメラは、専用の延長ケーブルが用意されていて、それぞれ3mと1.5m。シート下に本体を収めるとして、「いくらなんでもハンドルまで3mも要らないだろう」「ナンバーステーまで1.5mも要らないだろう」と、よく話題にされていました。
更に2mの電源ケーブル。同じくシート下に本体を収めるとして、「バッテリーまで2mも要りますか?」と。こちらは、もう正直、嘲笑気味ともいえる残念な感じでした。
実際のところ中古品などは、途中で配線を切断されているものが多く、皆さん「短くコンパクトに使いたい!」のが、よくわかります(上の画像もそう)。



まれに切断されていない電源ケーブル(2m)を見るけど



ムダに長くてびっくりする!
コンパクト&省スペースな本体がウリなのに、ケーブルが長すぎてとぐろを巻いて、どこに収めていいのかわからない。
残念ながら、M760Dの短所といえる点でした。
mio M820WD


- 本体(SDカード64GB内臓)
- コントロールスイッチ(約2.3m)
- フロントカメラ(約0.9m)
- リアカメラ(約0.9m)
- 12V電源ケーブル(約2m/2A,1Aヒューズボックス付き)
- カメラ延長ケーブル(約1.8m)
- ゴムチューブ(1個)
そして新商品のM820WD。
カメラ直結のケーブルが長くなり(0.2m→0.9m)、延長ケーブルも1本だけ(1.8m)というシンプルな構成になりました。
延長ケーブルは、前後どちらのカメラでも使える共通使用で、本体の位置が前寄りでも後ろ寄りでも対応できるようになっています。このあたり、間違いなく改良されています。
電源ケーブルについては・・2mで変更なし!
しかもバッテリー線(+)・ACC線それぞれに、巨大なヒューズボックスが付属するという、謎の仕様に変更されています。



これが本当に大きくてびっくりする!





しかも、まさかの2連!


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外観上の違い
続いてパーツごとの違いについて解説します。
本体の違い
同じスクエアデザインですが、M820WDの方が、ひと回り大きくなっています。


M760D特有のフェライトコアも撤去されています。



フェライトコアって何?



ノイズ対策・電磁波対策で使う筒状の部品



ケーブルにはめる太鼓型のもの
本体サイドのカードスロット部分も変更されました。
「絶対なくす!」「使いにくい!」「ネジ止めって!」と不評だったフタですが・・
mio M760D





からの・・
mio M820WD





やっぱりネジ止め(# ゚Д゚)!!



!!!
カードスロットのフタは形状が変更されて、引き出し型になりました。本体とつながったので、なくす心配はなくなりましたが、カードの出し入れにプラスドライバーが必要な点は変わりません。
ちなみに取扱説明書(P.32)には、以下のような補足が書いてあります。
- フタが完全に閉まっていれば防水機能は維持できる(ねじ止め不要)
- ただし振動で外れるので、ねじ止め推奨



つまり、やっぱり、ねじ止め必要!



・・・・。
基本的には、mioはカードを取り外さず、スマホにダウンロードして見る仕様なんですね。
ちなみにフタやねじをなくした場合は、補修パーツが販売されているので、ご安心ください!




カメラの違い
カメラも完全に形状が変わりました。
のっぺりした外観から、今風のワイルド感あふれるデザインに変更されています。



機能的なスペックも変更されてる!
mio M760D


映像素子 | Sony Starvis |
有効画素数 | 200万画素 |
視野角 | 130°(水平105°/垂直70°) |
F値 | F1.6 |
レンズ | 7Gオールガラス |
mio M820WD





見た目カッコよくなった!
映像素子 | Sony Starvis |
有効画素数 | 200万画素 |
視野角 | 136.6°(水平115.6°/垂直61・6°) |
F値 | F1.8 |
レンズ | 2 Glass + 4 Plastics |
スペック的には、視野角(130°→136.6°)、F値(F1.6→F1.8)、レンズ構成(オールガラス→一部プラスチック)が変更されています。実際の写り具合については、また別項目で検証したいと思います。
カメラマウント(リング部分と台座)が、プラスチックから金属に変更されているのもポイントです。
mioに限らず、プラスチックのステー類は本当に破損しやすいので、改良したのだと思います。



プラスチックは振動に耐えられない!


コントロールスイッチの違い
コントロールスイッチはどうでしょう?







一見同じに見えますが・・


差込口の深さや形状が変更されています。



もちろん互換性なし!
カプラーの違い
カメラ配線の結合部、カプラー(ジョイント)も変更されています。
M760Dでは、ジョイントが金属でしたが、M820WDはオールプラスチックになっています。
mio M760D


mio M820WD





さび対策なのか、コスト削減なのか・・
同時に、ジョイント部分にかぶせる(防水用)ゴムチューブも撤去されています。その代わり・・



取説にはなんと!





ビニールテープを巻くように指示があります!



!!!



!!!



ちょっと、こういう指示って見たことない



びっくりした
その一方で、コントロールスイッチのカプラーだけは、新たに(防水用)ゴムチューブが用意されました(M760Dは剥き出し)。差込口も深くなっており、絶対に外れない仕様に変更されています。


以上、mio M760Dとmio M820WDの外観上の違いについて解説しました。
本体・カメラ・スイッチ・ケーブル、あらゆる部分が改良され、フルモデルチェンジとなっています。
一部「あれっ?」というところもありますが(笑)、全体的には所有欲をくすぐるカッコいいデザインに変更されています。ぜひ手に取って、その実力を確かめてみてください!