魅惑のトンネル群!碓氷峠「アプトの道」【3】第6号トンネル~旧熊ノ平駅(終点)

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めがね橋をすぎて、長い長い第6号トンネル。暗めのライトアップで、ものすごい幻想的な空間です。このトンネルを抜けると終点の熊ノ平まであと少し。トンネルの旅も終わりに近づいてきました。

目次

第6号トンネル

アスティス

6号トンネルは入口がゴージャス!!

碓氷峠アプトの道、第6号トンネル

左右に大きく翼壁が広がり、アーチは「楯状迫石(せりいし)」という五角形の石で縁取られています。斜め前からの写真は迫力抜群、なんともいえない力強さがあります。

当時のトンネルは、国道から見える部分については相当に飾り立てたらしいので、この6号トンネルも、おそらく良く見える位置にあるのではないでしょうか。

碓氷峠アプトの道、トンネル群

アプトの道にある10個のトンネルの中では一番長く、546.17メートル

アスティス

ライトアップの効果で、完全に異空間!

アスティス

本当にきれいです!

碓氷峠アプトの道トンネル群

第6号トンネルは、途中に2ヵ所、陽が射しこむ横穴があいています。工期短縮のために、横からも掘り進めた跡。

碓氷峠アプトの道トンネル群

第7号トンネル

第7号トンネルは総レンガ。両脇に石垣が組まれていて、雰囲気があります。トンネル長75.44メートル。

碓氷峠アプトの道トンネル群

第8号トンネル

第8号トンネルは急に地味な感じになります。笠石、帯石、ピラスター(壁柱)などの装飾部分が完全に省略されています。竣工を急いだための簡素化だとか・・。

アスティス

それにしても味気ない・・

ものすごい急斜面に掘られているのがわかります。トンネル長 91.53メートル。

碓氷峠アプトの道トンネル群

第9号トンネル

不思議なことに、急に辺りが静まりかえった感じがしました。トンネル長120.30メートル。

アスティス

張り詰めたような謎の緊張感・・

碓氷峠アプトの道トンネル群

第10号トンネル

最後のトンネル、第10号トンネルは総レンガ。トンネル長102.66メートル。

碓氷峠アプトの道トンネル群
碓氷峠アプトの道トンネル群

旧熊ノ平駅(終点)

10号トンネルを出たところが、アプトの道終点の「熊ノ平」です。誰もいない駅。使われなくなったレール、架線、信号所。静まりかえっています。

「アプトの道」熊の平
「アプトの道」熊の平、信号所

熊ノ平の役割

熊ノ平(くまのたいら)は、横川駅と軽井沢駅のほぼ中間に位置しており、急峻の碓氷峠において唯一の水平区間でした。上り下りの列車のすれ違いや、蒸気機関車の給水・給炭場として使われていました。

4つのトンネル

アスティス

横川側にはトンネルが4つ!

大きさも形もバラバラのトンネル郡は、左から、新線上り、新線下り、旧線第10号トンネル(アプトの道)、待避線です。異なる時代に作られたトンネルたちが、ここ熊ノ平で一堂に会すという、非常に珍しい光景です。

アプトの道「熊ノ平」4つのトンネル

アプト式開通の碑

上り線のホームには、「アプト式開通の碑」という大きな石碑が立っています。

1893年(明治26年)の開通を記念して、軽井沢駅前に飾られていましたが、関東大震災で三つに破損。その後つなぎ合わせで復元され、この熊ノ平に移設されたという、なんともいわくつきの石碑です。

アスティス

もちろんオリジナル!

全文が漢文で、おそらく誰も読めませんが、トンネルの数、アプト式の採用のこと、開通までの経緯などが刻まれているそうです。

「アプトの道」熊の平、アプト式開通の碑

以上、横川(始点)、第1号~第10号トンネル、熊ノ平(終点)までのトンネル風景をレポートしました。

アスティス

大満足!!

アスティス

トンネルカッコいい!!

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この記事を書いた人

バイク業界歴20年。三級二輪整備士。オークション会場でムダにオートバイを見て歩くのが大好き。生業は中古パーツの販売。シート、ドラレコ、ETCが好き。時々外装セットを仕入れて、こっそり塗装している。

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