すでに取り外してしまっていますが、車検時にはデスクトップPCを積んでいました。
その時はなぜか車内でモノを書くのがマイブームで、しかし手持ちのノートパソコンが打ちづらくてどうしようもなかったため、それならばとデスクトップPCを積んでみたのです。
使い勝手は悪くありませんでしたが、結果としてはNG、あっという間に撤去となりました。
デスクトップPCの設置経緯と、お勧めしない理由を以下に書きました。
お勧めしない3つの理由
車内で「デスクトップPC」の使用をお勧めしない理由は3つあります。
- 固定が難しい
- 移動がストレス
- 電力消費が大きい
以下、壊れても後悔しない古いパソコンでテストしています(富士通ESPRIMO、D570/A)。
固定が難しい
まず、デスクトップPCを「車内に固定」するのが大変難しいです。
モニターが最難関
特にモニターは最難関です。ディスプレイ(液晶画面)と台座の両方を、それぞれ固定してやる必要があります。
キーボードに隠れて見えませんが、左の写真では、モニターの台座部分を一枚の板で抑えこんでいます。これでいけるかと思いましたが、実際のところディスプレイは右へ左へと振られるので、揺れが大きければ「クビがもげる」危険があります。不十分です。
そこで改良したのが右の写真で、モニターの端に、うっすらとワイヤーが見えていると思います。ワイヤー&ターンバックルでギチギチに締めて、完全な固定を狙いました。
実際に、ほぼ完全に固定できていましたが、それならそれで、「なんでそこまでしてデスクトップPCを使わないといけないのか」という新たな疑問が沸いてきます。実際にやってみるとわかりますが、この固定作業自体が、割と、激しく、バカバカしい(汗;)。
※ IDを指定してください。本体も微妙
パソコン本体は、モニターに比べれば難易度は高くありません。写真のとおり、木枠で囲み、両脇にも角材をギリギリで入れてあるので、一見しっかりと固定されているように見えます。
ただ実際には、前後左右にこそ動きませんが、段差で上下に飛び跳ねます。古いパソコンで重量があるのもあり、走行中にわずかな段差に乗り上げるたびに、ガタンゴトンと良からぬ気配を背後に感じます。道路の継ぎ目の多い首都高などは最悪でした。
移動がストレス
モニターのクビがもげないように、本体が振動で壊れないように、静かに静かに運転する必要があります。パソコンに気を遣いながら何百キロも移動するのは、正直、ものすごいストレスです。これも実際にやってみれば体感できますが、本当に、まったくもってヒドイです。
消費電力が大きい
更に消費電力の大きさが挙げられます。ライトエースのポータブル電源は、エコフロー製「RIVER 2 Pro」ですが、それほど大きなバッテリー容量を持つ機種ではありません。
このポータブル電源で手持ちの「ノートパソコン」を充電した場合、約30Wの消費で4~5時間で満充電です。充電後はケーブルを外して、同じく4~5時間はバッテリーで使えます。
一方、「デスクトップPC」の場合、起動時に70~80W、作業時で常に65W前後消費します。仮に10時間使えば650Whで、バッテリー容量768Whを、あらかた使い切ってしまうことになります。実際にそれほど長時間は動きませんし、パソコンだけに電力を使うわけにもいかないでしょう。
改めて書くことでもないですが、デスクトップPCの消費電力はとても大きいのです。
本当にお勧めしません
デスクトップPCは、入力環境としては抜群で、自宅にいるのと同じ環境、同じスピードで作業できます。でも、固定作業はあまりにバカバカしく、パソコンに気を使いながら運転するのも大変なストレスです。そしてポータブル電源のバッテリーも、激しく消費してしまいます。
以上の理由から、デスクトップPCの利用はお勧めしません。
実はThinkPadを購入
自分の場合、冒頭でも書いたように、デスクトップPCを積んだきっかけは「ノートパソコンの打ちづらさ」でした。
ノートパソコンが入力しづらいなら、クルマにデスクトップPCを搭載するのではなく、入力しやすいノートパソコンを用意した方が、ずっとスマートです。
実は今回の件を機に、レノボ(LENOVO)のThinkPadを購入しました(中古品)。ThinkPadといえば、もう極上のキーボードで、打ちやすさの代名詞のようなパソコンです。滑らかで高級感のあるキータッチは抜群で、デスクトップPCにこだわる理由もなくなりました。
車内で入力するマイブームは終わりましたが、出先や図書館などで活躍しています!
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