ゼファー400は、1996年3月には「ゼファーカイ(χ)」として生まれ変わりました。
見た目は大きく変わらなかったものの、エンジン周りを中心に大幅な改良が行われ、名実ともにフルモデルチェンジとなりました。
従来のゼファー400とカイの違いを徹底的に解説しました。おまけですが、ゼファーとカイを一発で見分ける方法も文末に記載しました。
1996年3月 発売(G1)
ゼファー400は、ゼファーカイ(χ)として衝撃的な再登場をしました。
エンジンが違う
従来のゼファーとの一番の違いは、エンジンが「4バルブ」化されたこと。アクセルのレスポンスが良く、加速がいい、「速いゼファー」になったのです。
見た目こそ大きく変わりませんでしたが、エンジン周りは大幅に改良されています。変更点は以下のとおりです。
- バルブ数の変更(2バルブ→4バルブ)
- 燃焼室の形状変更
- ピストントップの形状変更
- クランクシャフトの改良(新型)
- フライホイールの軽量化
- エアクリーナーの改良
- キャブレターの改良(K-TRIC採用)
- マフラー変更(30%容量アップ)
- フロントブレーキの変更
- リアショックの変更
もう全然違うエンジンと言って差し支えありません。7馬力のパワーアップを遂げるとともに、燃費の向上、騒音の低減などが行われました。足回りの強化も行われています。
外観が違う
外観的には、以下の部分が違います。
- ハンドルの形状
- メーターの形状
- シートカウルの形状
- テールレンズの形状
- マフラーの形状(すごく太い)
メーターは、中央に燃料計を配置した新デザインになりました。シートカウル・テールレンズはスリム化しています。
1997年4月 仕様変更(G2)
足回りが違う
1997年には、足回りの大幅な強化・改良が行われ、ゼファーは一気にスポーツ化を成し遂げました。
具体的な変更点は以下のとおりです。
- ホイールの形状変更(5本→3本スポーク)
- ラジアルタイヤに変更
- タイヤサイズの変更
- ホイールベースの変更(10mmダウン)
- フォークインナー径の変更(39mm→41mm)
タイヤサイズが違う
一番大きな違いは、タイヤサイズです。リアは待望の17インチになりました。
フロント:110/80-17 → 120/70-17
リア:140/70-18 → 150/70-17
車体色はブルーが追加。純正色では珍しいデザインで、タンクとテールの上部に太いラインが入りました。
1998年7月 仕様変更(G3A)
1998年の仕様変更では、盗難抑止機能が強化されています。新型キーシリンダーが採用され、ハンドルロックの解除が困難になるなど、改良されています。
今でもそうですが、ゼファーは本当に盗難が多い人気車両なのです。
ゼファーとカイを一発で見分ける方法!
外観がとても良く似ているゼファー400とゼファー400カイ。実は一発で見分ける方法があります。
見るのはここ!!!
エンジンのヘッド周りが全然違う!!!
プラグが(外側から)斜めに差し込まれているのがゼファー400、垂直に差し込まれているのがゼファー400カイです。テールカウルや足回り(スポーク形状)でも見分けられますが、確実なのは、このヘッドの形状です。
マニアックだなあ・・
以下の記事では、ゼファーカイの豊富なカラーバリエーションについて解説しました。合わせて参考にしてください。
ゼファー400/カイの定番カスタムはこちら!