丸山変電所を過ぎ、峠の湯を過ぎたところで、碓氷峠名物「トンネル群」が始まります。
冷やりとした空気。煙と熱で独特の模様を描くレンガ。どこまでも続く長い長いトンネル。幻想的でとても美しい場所です。どのトンネルも待ち構えるかのようにどっしりと佇み、力強さを感じます。
トンネルの構造、各部の名称
まずはトンネルの構造から!
トンネル各部の名称は独特で、坑道入口を縁取る円弧を「アーチ環」、その両側の柱を「壁柱(ピラスター)」、ピラスターの外側に張り出す壁を「翼壁(ウイング)」と呼びます。笠石、帯石、ピラスターの組み合わせが基本的な構造で、「鳥居型」と呼ばれます。
これらのトンネル構造を総称して、「ポータル」(坑門)といいます。
なんか専門的・・
第1号トンネル
第1号トンネルは典型的な鳥居型で、アーチ環はレンガ積みの4層構造。全体が切り出した石で組まれているので「切石積み(きりいしづみ)」と呼ばれます。地形に沿う形で、翼壁(ウイング)が左右に広がっています。トンネルの長さは、187.06メートル。
第2号トンネル
第2号トンネルは、すべてレンガ造り。ポータルは煤で真っ黒。トンネル長は、112.76メートル。
内部は大きく補修が入っています。
やっぱり色々崩れてくるんだなあ・・
第3号トンネル
次々にトンネルが出てくるので楽しい!!
ちょっと遠目から撮影すると、周りの地形や山の雰囲気、トンネルの埋まり方などがわかります。第3号トンネルは、レンガ巻き、切石積み。長さは、77.53メートル。その先に第4、第5トンネルが見えます。
第4号トンネル
第4号トンネルは、レンガアーチ、切石積み。100.26メートル。
蒸気機関車が通った感じ(煤煙)がイイ!
第5号トンネル
第5号トンネルは総レンガ、243.61メートルと割と長めです。
ライトアップの効果で超幻想的!!
ホントだ・・
第5号トンネルを抜けると、碓氷峠名物「めがね橋」です。
めがね橋
なめらかで美しい四連アーチが特長です。明治に作られた橋としては日本最大級で、高さ31メートル、長さ91メートル。使われたレンガの数は200万個ともいわれています。
1893年の碓氷線開業~1963年の新線開通まで、70年間使用されました。
超人気スポット!!
橋の上から見下ろすとこんな感じ!!