実は私のライトエースには、ソーラーパネルが2枚取り付けてあります。
車内でポータブル電源を使用するために取り付けたものですが、これからソーラーパネルを取り付ける人の参考になるかもしれないので、その作業過程を記録として残しておきます。
ルーフキャリアの設置から、最終的に車検を通すまでの一連の流れを書きました。
今回のケースは「構造変更で1ナンバー」というクライマックスを迎えていますが、正直、そこまでする必要はありません。車検時にはルーフキャリアごと(一時的に)取り外すことをお勧めします。
ソーラーパネルを車に取り付ける方法
ソーラーパネルを車のルーフに取り付ける方法は大きく3つあります。
- フレキシブルのソーラーパネル(柔性)をマグネットで装着する
- ソーラーパネル(剛性)をルーフキャリアに固定する
- 業者に依頼して、専用ステーでソーラーパネル(剛性)を固定してもらう
フレキシブルのソーラーパネルをマグネットで装着する
ルーフに固定する一番お手軽な方法です。車中泊ユーザーにはもはや定番ともいえる方法で、具体的には、以下のようなパーツを使用します。
「フレキシブル」というのは柔軟性のあるソーラーパネルのことで、重量はわずか2.3kg。この超軽量・超薄型のソーラーパネルをマグネットの磁力で取り付けてしまおうという大技です。
ソーラーパネルは6箇所のインレット(ハトメ穴)があり、マグネットはセパレート式でボルト&ナットの形状になっているため、ソーラーパネルを挟み込んで締め付けられるようになっています。
簡易でこの方法もアリかと一瞬考えましたが、やはり風であおられて飛ばされる危険が大きいのと、整備士仲間に見られた場合に言い訳できないので、即時却下となりました。
剛性のあるソーラーパネルをルーフキャリアに固定する
今回選択した方法です。使用するソーラーパネルは剛性。家の屋根などにも固定できるタイプで、がっちりしたフレームが特長です。
このがっちりしたソーラーパネルを、がっちりしたルーフキャリアにがっちりと固定します。安全第一です。
業者に依頼して専用ステーでルーフに固定する
ルーフキャリアを使わずに、専用ステーでソーラーパネルを固定する方法です。見た目すっきり、スマートに取り付けられますが、それなりに費用がかかります。今回はDIYでの取り付けを前提としているので、考慮しませんでした。
ルーフキャリアを選ぶ
ここからは実際に必要なパーツを用意していきます。
ルーフキャリアは、専業メーカーで老舗の「タフレック(TUFREQ)」をチョイスします。安心の国産メーカーです。
ライトエース専用ルーフキャリアの種類
ライトエース専用のルーフキャリアには「棒状」「板状」の2種類があります。棒状がPL44、板状がHL44という品番になっています。
車種が同じでも、年式やグレードで形状が異なる場合があるので、購入前には直接メーカーに問い合わせるのが確実です。
板状ルーフキャリア(HL44)を選択した理由
- 板状のためソーラーパネルを乗せやすい
- 板部がアルミ製のため、穴が開けやすい
- 普通のボルトナットで固定できるので簡単
- 頑丈でしっかりしている
板状で乗せやすく、アルミ製で加工が簡単、しかも頑丈という、まさにソーラーパネルをのせるための(?!)ルーフキャリアとなっています。
ヤフオクで中古品を探す
新品は4万円~とお高いので、得意のヤフオクで中古品を探します。見た目が気にならない方、ヤフオクの取引に不安のない方にはお勧めです。
6本足と8本足の2択
タフレックの板状キャリアには、6本足と8本足の2サイズがあります。両方同じ値段で出品されていたので、さんざん悩みましたが、最終的に8本足にしました。
決め手は拡張性で、「今後もう1枚くらいソーラーパネルを追加したくなるかも」「空いたスペースにボックスなどの荷物を載せたくなるかも」という妄想です。
6本足の方が、見た目コンパクトでカッコイイですが。
ヤフオクで中古品を選ぶ重要ポイント
少し話が反れますが、中古品を間違いなく買うための「重要ポイント」を書いておきます。
- 出品者の評価が良いこと
- 写真枚数が多いこと
- 送料・配達方法が確実に明記されていること
- 年式・対応車両(取外し車両)が明記されていること
- 付属品が揃っていること
4.は特に重要です。「ライトエース」と記載があっても、年式やグレードにより適合しない場合があります。出品者に確認するか、商品の品番を確認してメーカーに直接問い合わせるか、どちらか必ず行うことをお勧めします。
5.も忘れがちです。ルーフキャリアは付属の専用金具がなければ取り付けできません。明記されていなかったり、写真に写っていなかったりする場合には、出品者に質問して確認します。
少しでも中古品の取引に不安のある方は、迷わず新品をお勧めします。年式や品番は要確認です。
ルーフキャリアを引取る
配送方法として指定されていたのは「西濃運輸支店止め」。この引取りは、少しばかり不安がありました。
なぜなら、このタフレック8本足は、ライトエースのルーフキャリアの中で特に大きく、メーカー公表のサイズでは荷室ギリギリ。積めるか積めないか、イチかバチかで行く必要がありました。
「ライトエースのルーフキャリアは、ライトエースに積めるのか?」。
ここが勝負どころ、正念場でした。
ライトエースに積める?積めない?
結論を書いてしまえば、「無理やりですが積めます!」。
前席うしろの突っかえ棒を外して、前側いっぱいに押し込んでいます。いろいろなところに突起が当たるので、段ボールや毛布は必須です。
上の写真ではリアゲートは閉まっているように見えますが、キャリアがはみ出して、20cmくらい開いています。リアゲートの裏側にロープを縛って、それ以上開かないように固定しています。
ライトエースでは取りに行かない方がよい?
今回は無理やり積んで、無理やり縛って帰ってきましたが、あまりお勧めできる方法ではありません。実際のところ、荷物の取り扱いに慣れていないと難しく、荷物がずれたり、ガラスを割ったり、固定不十分でゲートが開いてしまったりと、いろいろな問題が想定されます。
協力者を得て、脚立を持ち込み、その場でルーフに設置してしまう方法も考えられますが、これも大技すぎるでしょう。
ハイエースや積載車などの、より大きな車で取りに行くのが間違いないと思います。
ルーフキャリアの取付け
取付けは、2人で両側から行えば簡単です。固定金具も専用品なので、工具不要で取付けできます。ただ重量はあるので、ルーフキャリアを抱えて脚立に昇る際は注意してください。
次の記事では、ソーラーパネルと、取付けに必要な「小物類」を紹介しています。
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