車の屋根にソーラーパネルを取り付けると車検はどうなるのか。実体験の作業日記、第3回目です。
ソーラーパネルの位置合わせ、ドリルのキレイな穴の開け方、ソーラーケーブルの取り回しなど、具体的な作業手順と注意点などを詳しく解説しました。
シリーズ概要
実際の手順を、5つの記事に分けて紹介しています。
【実録】車の屋根にソーラーパネル、車検は通るの?【1】ルーフキャリア
【実録】車の屋根にソーラーパネル、車検は通るの?【2】ソーラーパネル
【実録】車の屋根にソーラーパネル、車検は通るの?【3】取付と配線(当記事)
【実録】車の屋根にソーラーパネル、車検は通るの?【4】車検と構造変更
【実録】車の屋根にソーラーパネル、車検は通るの?【5】1ナンバーのデメリット
ちなみに使用車両はライトエース、今回のケースでは「構造変更で1ナンバー」というクライマックスを迎えています。
やりすぎた感が満載です!
最終的なライトエース
まずは完成後の写真です。タフレックのルーフキャリア購入時から、「だいたい、こんな感じで取付ける」とイメージしていました。
まずまずイメージ通り・・
ルーフキャリアの板位置に合うように、ソーラーパネルを位置合わせ。ソーラーパネル1枚につき、ステー4枚(Zブラケット)を使用しています。
ソーラーパネルの取り付け
位置合わせ
実際にルーフキャリアの上にソーラーパネルを乗せて、前後左右の間隔を測って位置決めします。
ソーラーパネルはルーフキャリアの中央、かつZブラケットが板の中央にくるように位置合わせをしています(印は油性マジック)。
位置が決まったら、いったんソーラーパネルを屋根から下ろします。
ソーラーパネルの穴開け加工
ソーラーパネルには、もともと取付用の穴が何ヵ所か用意されています。
今回の場合は、自分が欲しい位置に穴がないので、ドリルで開け直しています。きれいに穴を開けるため、「下穴用の細いドリル→ネジ径サイズの太いドリル」の2段階で行っています。
穴の位置は、もともと開いている穴の位置に従って、内側寄り(↓)です。
外側に開けると、ナットがフレームに当たって締められなくなります
ドリル刃が奥まで貫通しないように、板を敷いています。
穴を開けたら、Zブラケットとソーラーパネルを、ボルト&ナットで固定します。
ルーフキャリアの穴開け加工
Zブラケット装着済みのソーラーパネルを、ルーフキャリアに乗せます。Zブラケットの穴位置で、ルーフキャリアにも穴を開けます。この時も、ドリル刃の貫通防止のため、厚い板や角材を下に敷いて行います。
防振ゴムをはさんで、ボルトナットで締め付けています。ここで使うボルトは、長さを測ってホームセンターで購入しました(ネジ長約20mm)。サビに強いステンレス製がお勧めです。
おすすめの穴開け道具
ちなみに穴開け道具は「ブラックアンドデッカー」のドリルドライバーを使用しています。長年愛用している逸品で、コンパクトで手に馴染み、軽くてそれなりにパワーもあります。
迷ったらコレ!
ドリル刃は「ナチ(NACHI)製」を使っています。切れ味抜群です!
ソーラーケーブルの接続
ソーラーパネル固定後、ソーラーケーブルの取り回しに入ります。
基本の「直列接続」で、単純にプラスマイナス、プラスマイナスと接続していきます。
今回はカプラーの形状どおりに、つないでいるだけ!
パネルやケーブル、ポータブル電源によって異なるので、メーカーに確認の上、接続してください。
接続カプラーの保護は必要なのか
気になる接続カプラーですが、特に何もしていません。
ビニールテープなどでぐるぐる巻きにしている写真などもネットで見かけましたが、カプラーに「IP68」の表示があったのと、カプラー内部にゴムのパッキンが入っていたので、「防水防塵仕様」だと判断しました。直接雨に濡れないように、一応ソーラーパネルの下に収めています(タイラップ止め)。
ちなみに写真で見えている「赤×黒」の線は、延長ケーブルです。
ソーラーケーブルはどこを通すのか
ライトエースの場合は、背面から見て右上、もともと車両のハーネスが通っている穴を使います。
ゴムのパッキンを少し切り落として、「赤×黒」のケーブルを通してあります。
雨漏り対策はどうするのか
コーキングが基本
一般的な防水対策はコーキング!
コーキングは、以下の「シリコンシーラント」と「コーキングガン」を使用します。
これ、どうやって使うの?
シリコンシーラント先端のノズルをカッターで切って穴を開け(※)、コーキングガンにセットして、ガンのレバーを引きます。柔らかなシリコンがニュルニュルと出てくるので、ケーブル周りを、念入りにふさぎます。天気が良ければ割とすぐに乾くので、それで終了です。
ノズルを切りすぎると、大量にシリコンが出るので要注意!
エアコン配管用パテ
実際にやってみるとわかりますが、シリコーンシーラントは、なかなかキレイに仕上がりません。その見た目のカバーと、雨漏り防止の強化に、個人的に「エアコン配管用パテ」を使っています。
実は盛るのが難しいシリコンシーラント・・
エアコン配管用パテは、粘着性を上げた粘土のようなもので、盛ると写真のような感じになります。盛るのも取るのも簡単です。
しかも、超安い!
今回のライトエースは、シリコンシーラントを飛ばして、この「エアコン配管用パテ」だけで終了としました。わずかですが雨漏りするので、やはりコーキングとの二重で仕上げるのが良いと思います。
ソーラーケーブルの取り回しはどうするのか
背面から見て、右上から入り、車体内部を通って左上から出しています。
この「赤×黒」のソーラーケーブルは、予想以上に太くて硬くて、びっくりするほど自由がきかないので、意外に手こずります。
変換ケーブルを介して、ポータブル電源「RIVER 2 Pro」に接続しています。
これでソーラーパネルの接続・設置完了!!
太陽が当たれば、自動的に発電・充電してくれる!
なんかスゴイ!!
次の記事では、いよいよ車検のラインにGO・・