ライトエースにソーラーパネルを設置した件【1】ルーフキャリア

実は私のライトエースには、ソーラーパネルが2枚取り付けてあります。

車内でポータブル電源を使用するために取り付けたものですが、これからソーラーパネルを取り付ける人の参考になるかもしれないので、その作業過程を記録として残しておきます。

ルーフキャリアの設置から、最終的に車検を通すまでの一連の流れを書きました。

今回のケースは「構造変更で1ナンバー」というクライマックスを迎えていますが、正直、そこまでする必要はありません。車検時にはルーフキャリアごと(一時的に)取り外すことをお勧めします。

目次

ソーラーパネルを車に取り付ける方法

ソーラーパネルを車のルーフに取り付ける方法は大きく3つあります。

  • フレキシブルのソーラーパネル(柔性)をマグネットで装着する
  • ソーラーパネル(剛性)をルーフキャリアに固定する
  • 業者に依頼して、専用ステーでソーラーパネル(剛性)を固定してもらう

フレキシブルのソーラーパネルをマグネットで装着する

ルーフに固定する一番お手軽な方法です。車中泊ユーザーにはもはや定番ともいえる方法で、具体的には、以下のようなパーツを使用します。

「フレキシブル」というのは柔軟性のあるソーラーパネルのことで、重量はわずか2.3kg。この超軽量・超薄型のソーラーパネルをマグネットの磁力で取り付けてしまおうという大技です。

ソーラーパネルは6箇所のインレット(ハトメ穴)があり、マグネットはセパレート式でボルト&ナットの形状になっているため、ソーラーパネルを挟み込んで締め付けられるようになっています。

簡易でこの方法もアリかと一瞬考えましたが、やはり風であおられて飛ばされる危険が大きいのと、整備士仲間に見られた場合に言い訳できないので、即時却下となりました。

剛性のあるソーラーパネルをルーフキャリアに固定する

今回選択した方法です。使用するソーラーパネルは剛性。家の屋根などにも固定できるタイプで、がっちりしたフレームが特長です。

このがっちりしたソーラーパネルを、がっちりしたルーフキャリアにがっちりと固定します。安全第一です。

業者に依頼して専用ステーでルーフに固定する

ルーフキャリアを使わずに、専用ステーでソーラーパネルを固定する方法です。見た目すっきり、スマートに取り付けられますが、それなりに費用がかかります。今回はDIYでの取り付けを前提としているので、考慮しませんでした。

ルーフキャリアを選ぶ

ここからは実際に必要なパーツを用意していきます。

ルーフキャリアは、専業メーカーで老舗の「タフレック(TUFREQ)」をチョイスします。安心の国産メーカーです。

ライトエース専用ルーフキャリアの種類

ライトエース専用のルーフキャリアには「棒状」「板状」の2種類があります。棒状がPL44、板状がHL44という品番になっています。

車種が同じでも、年式やグレードで形状が異なる場合があるので、購入前には直接メーカーに問い合わせるのが確実です。

板状ルーフキャリア(HL44)を選択した理由

  • 板状のためソーラーパネルを乗せやすい
  • 板部がアルミ製のため、穴が開けやすい
  • 普通のボルトナットで固定できるので簡単
  • 頑丈でしっかりしている

板状で乗せやすく、アルミ製で加工が簡単、しかも頑丈という、まさにソーラーパネルをのせるための(?!)ルーフキャリアとなっています。

ヤフオクで中古品を探す

新品は4万円~とお高いので、得意のヤフオクで中古品を探します。見た目が気にならない方、ヤフオクの取引に不安のない方にはお勧めです。

6本足と8本足の2択

タフレックの板状キャリアには、6本足と8本足の2サイズがあります。両方同じ値段で出品されていたので、さんざん悩みましたが、最終的に8本足にしました。

決め手は拡張性で、「今後もう1枚くらいソーラーパネルを追加したくなるかも」「空いたスペースにボックスなどの荷物を載せたくなるかも」という妄想です。

6本足の方が、見た目コンパクトでカッコイイですが。

ヤフオクで中古品を選ぶ重要ポイント

少し話が反れますが、中古品を間違いなく買うための「重要ポイント」を書いておきます。

  • 出品者の評価が良いこと
  • 写真枚数が多いこと
  • 送料・配達方法が確実に明記されていること
  • 年式・対応車両(取外し車両)が明記されていること
  • 付属品が揃っていること

4.は特に重要です。「ライトエース」と記載があっても、年式やグレードにより適合しない場合があります。出品者に確認するか、商品の品番を確認してメーカーに直接問い合わせるか、どちらか必ず行うことをお勧めします。

5.も忘れがちです。ルーフキャリアは付属の専用金具がなければ取り付けできません。明記されていなかったり、写真に写っていなかったりする場合には、出品者に質問して確認します。

少しでも中古品の取引に不安のある方は、迷わず新品をお勧めします。年式や品番は要確認です。

ルーフキャリアを引取る

配送方法として指定されていたのは「西濃運輸支店止め」。この引取りは、少しばかり不安がありました。

なぜなら、このタフレック8本足は、ライトエースのルーフキャリアの中で特に大きく、メーカー公表のサイズでは荷室ギリギリ。積めるか積めないか、イチかバチかで行く必要がありました。

ライトエースのルーフキャリアは、ライトエースに積めるのか?」

ここが勝負どころ、正念場でした。

ライトエースに積める?積めない?

ライトエースにライトエースのキャリアを積んだ図

結論を書いてしまえば、無理やりですが積めます!

前席うしろの突っかえ棒を外して、前側いっぱいに押し込んでいます。いろいろなところに突起が当たるので、段ボールや毛布は必須です。

上の写真ではリアゲートは閉まっているように見えますが、キャリアがはみ出して、20cmくらい開いています。リアゲートの裏側にロープを縛って、それ以上開かないように固定しています。

ライトエースでは取りに行かない方がよい?

今回は無理やり積んで、無理やり縛って帰ってきましたが、あまりお勧めできる方法ではありません。実際のところ、荷物の取り扱いに慣れていないと難しく、荷物がずれたり、ガラスを割ったり、固定不十分でゲートが開いてしまったりと、いろいろな問題が想定されます。

協力者を得て、脚立を持ち込み、その場でルーフに設置してしまう方法も考えられますが、これも大技すぎるでしょう。

ハイエースや積載車などの、より大きな車で取りに行くのが間違いないと思います。

ルーフキャリアの取付け

取付けは、2人で両側から行えば簡単です。固定金具も専用品なので、工具不要で取付けできます。ただ重量はあるので、ルーフキャリアを抱えて脚立に昇る際は注意してください。

ソーラーパネルを背負ったライトエース

次の記事では、ソーラーパネルと、取付けに必要な「小物類」を紹介しています。

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この記事を書いた人

ヤフオクで中古バイクパーツをメインに扱う。ゼファー400外装セットなど自作FRP製品を600個以上販売したが、力尽きて現在休止中。業界歴20年。3級2輪整備士。

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