伊香保温泉は、群馬の四大温泉のひとつだ。石段を中心に、左右に老舗旅館や土産物屋が立ち並ぶ。日本で最も古い「温泉リゾート地」で、渋沢栄一、西園寺公望、原敬、夏目漱石、芥川龍之介など歴代の偉人たちが訪れている。
伊香保温泉
伊香保温泉は、群馬の四大温泉のひとつだ。石段を中心に、左右に老舗旅館や土産物屋が立ち並ぶ。日本で最も古い「温泉リゾート地」で、渋沢栄一、西園寺公望、原敬、夏目漱石、芥川龍之介など荘々たるメンバーが訪れている。
石段に沿って記念館が建つ竹久夢二、伊香保を舞台とした小説『不如帰(ほととぎす)』を書いた徳富蘆花も、伊香保を愛した人物として知られる。与謝野晶子もこの温泉街の情景を詠み上げ、その詩は「伊香保の街」として石段に刻まれている。
伊香保神社
伊香保名物の365段の石段を上がると、伊香保神社がある。「出湯(いでゆ)」を神として奉るところが、なんとも温泉街らしい。社殿は小さいが、「上野国十二社」のひとつで、一之宮「貫前神社」、二之宮「赤城神社」に続く三之宮である。御朱印は「鶴と亀」の絵柄が入り、とても可愛らしい。
水沢観世音
温泉街から渋川方面へ2~3km下ったところに「水沢観世音」がある。主をなす「本堂」「六角堂」「仁王門」は大変に古く、天明七年(1787年)とある。230年の時を経た社殿は厳粛さを漂わせ、独特の気を放つ。石段から見上げる仁王門は大変な迫力があり、その長い歴史と伝統を誇るかのように堂々と建っていた。
【番外】佛光山法水寺
水沢観世音から伊香保石段街に向かう途中に、金色の大きな社殿が広がっている。「佛光山法水寺」という台湾のお寺だ。その趣は、日本の社殿と一線を画すが、大きく横幅をとった石段は独特で、見応えがあった。社殿まで続く階段は相当の高さがあるので、昇りきって見下ろせば、渋川の街を一望することができる。絶景だ。
伊香保神社の基本情報
住所 渋川市伊香保町伊香保1
電話 0279-72-2351
URL 渋川市公式ホームページ
水沢観世音の基本情報
住所 群馬県渋川市伊香保町水沢214
電話 0279-72-3619
URL https://mizusawakannon.or.jp/
佛光山法水寺の基本情報
住所 群馬県渋川市伊香保町伊香保637-43
電話 0279-72-2401
URL https://housuiji.or.jp/access/
参考資料
『群馬県の歴史散歩』群馬県高等学校 他(山川出版社、1994)
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