MENU

少林山達磨寺「縁起だるま発祥の地」

少林山達磨寺「だるま市」

少林山達磨寺では、毎年1月6日と7日に「だるま市」が行われている。マユを鶴、ヒゲをカメに見立てた縁起物で、「縁起だるま」「福だるま」「高崎だるま」と呼ばれる。顔や胴などの筆入れは、ひとつひとつ手作業で行われるため、表情豊かで、勢いのある仕上がりが特長。大変人気がある。

少林山達磨寺「だるま市」
目次

縁起だるまとは

少林山達磨寺「だるま市」

少林山達磨寺の9代目住職「東嶽(とうがく)」が、達磨大師の座禅姿(だるま座禅像)をもとに木型を彫り、豊岡村の人形師「山縣友五郎」に託したのが始まりとされる。

マユを鶴、ヒゲをカメに見立てた縁起物で、「縁起だるま」「福だるま」「高崎だるま」と呼ばれる。顔や胴などの筆入れは、ひとつひとつ手作業で行われるため、表情豊かで、勢いのある仕上がりとなる。肩口の金文字には「大願成就」「商売繁盛」「家内安全」など色々な種類があるので、自分に合った願意を選択して購入する。

少林山達磨寺では、毎年1月6日と7日に「だるま市」が行われている。「開眼」をお願いすれば、だるまに魂を入れてもらうことができる。お経と共に最初の一筆がだるまの左目(向かって右側)に点描きされるので、持ち帰ったのち、願いをこめながら大きく描き広げる。願いが叶った際には、もう一方に目を入れる。

少林山達磨寺「だるま市」

来訪記

高崎を頻繁に訪れる者として、やはり一度は「だるま市」を見てみたかった。1月6日~7日が土日だったので、ある程度の混雑は予想したけれど、昼前の時間帯はそれほどの人混みもなく、だるまをゆっくりと選ぶことができた。

少林山達磨寺「だるま市」

問題だったのは駐車場で、まず場所がわかりにくい。高崎駅側から県道49号で向うと、達磨寺の少し先(右前あたり)に臨時駐車場が見える。が、ここに入るためには、そのまま通り過ぎて先へ行き、Uターンする形で、県道脇の道を戻ってこなければならない。「いくらなんでも、そんなところまで走って行かなくても」というくらい折り返し地点は遠い。驚いた。

そして帰りは、混雑して出られない。駐車場の入口となる細い道路は、クルマ一台ぶんの幅しかなく、必然的に入るクルマと出るクルマの交互通行になる。出るに出られず、まさかこんなところで時間をとられるとは思ってもいなかったので、これもびっくりした。初めて訪れる場合には、30分~1時間は余裕をみておいた方がいい。

古いだるまを抱えて訪れ、また新しいだるまを抱えて帰っていく。高崎の風物詩なのだろう、とても微笑ましく思った。

少林山達磨寺「だるま市」
少林山達磨寺「だるま市」駐車場

少林山達磨寺の基本情報

参考資料

  • 少林山達磨寺 「祈願証明」のしおり
  • 『群馬県の歴史散歩』群馬県高等学校 他(山川出版社、1994)
  • 『群馬の教科書』(JTBパブリッシング、2023)
  • 『ふるさとの文化遺産 郷土資料事典10 群馬県』(人文社、1997)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次