高崎市街の西、観音山の山頂に白衣大観音(びゃくえだいかんのん)が立っている。高さ41.8メートル、高崎のシンボルとなっている巨大な観音様だ。市内の実業家、井上保三郎が、戦死者の慰霊と高崎の繁栄を願って建立したものだという。昭和11年(1936年)当時、世界最大の観音様だった。
観音山公園ふもとの駐車場からは、頭部だけが見える。特に案内の標識はないが、観音像の方角へ歩けば迷うことはない。ゆるやかな坂を登って行くと、急に石段となる。段数は意外にあり、普段運動していなければ、息切れしてしまうくらいだ。登って土産物屋の一角を抜ければ、観音像に到着する。ゆっくり歩いて20分といったところか。
見上げるほど大きい。真っ白な姿は、青空に映える。
像の内部は9層に分かれており、胎内の階段を使って、肩の高さまで登ることができる。随所に設けられた窓から、高崎市街はもちろん、関東平野が一望できる。最上階からの景色は良いが、窓が小さく撮影には不向きだ。無理やりスマホを突き出して撮ったが、高さゆえの強風で危うく落としそうになった。
当時世界最大を誇った高崎白衣大観音も、今では9番目か10番目だ。ちなみに1位は宮城県仙台市の「仙台天道白衣大観音」100メートル。2位が北海道芦別市の「北海道大観音」88メートル、3位が石川県加賀市の「加賀大観音」73メートルとなる。いずれも1985年以降の建造物で、比較的新しい。高崎の50年以上あとになる。大観音建造の先陣を切ったのは、ここ高崎だった。
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↑ 白衣大観音については、高崎市のホームページが詳しい。興味のある方はぜひ!
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