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足尾銅山観光【1】 通洞坑~銅資料館

足尾銅山観光、通洞坑

足尾銅山では、稼働当時の様子を見学できるように、その坑道の一部を公開している。「足尾銅山観光」という。

足尾銅山観光
目次

通洞坑

トロッコに乗って、坑道内部へ入っていく。公開は入口付近の数百メートルだが、それでも採鉱現場の様子はよくわかる。

足尾銅山観光、トロッコ列車
足尾銅山観光、通洞坑

トロッコに乗る時間はごくわずか。乗客を降ろして、すぐに列車は引き返していく。

足尾銅山観光のトロッコ停車場

降りた場所が本坑への入口で、その先は鉄柵で閉ざされている。

足尾銅山観光のトロッコ停車場

水平に何層もの坑道が掘られ、その高低差は1,000メートルに及んだ。山(備前楯山)の高さは1,273メートル。ひと山まるごと、上から下まで掘られたことになる。

足尾銅山観光、通洞坑

坑道内の随所には、むき出しの岩を見ることができる。江戸時代は、セットとタガネという、わずかな道具で掘り進んだ。広大な空間を切り開いた人間の力に、恐れ入る。

足尾銅山観光、坑道内部
足尾銅山観光、坑道内部

銅資料館

坑道を抜けると、そのまま銅(あかがね)資料館へとつながる。採掘した「鉱石」が「銅製品」となるまでの様子が展示されている。

採掘

銅が含まれる鉱石は、150種にものぼる。そのうち代表的なものが展示されている。

足尾銅山観光、あかがね資料館
左から、自然銅、孔雀石、紫水晶
足尾銅山観光、あかがね資料館
左から、黄銅鉱、黄鉄鉱、方解石

選鉱、製錬

掘り出された鉱石のうち、95パーセント以上は不要物だったという。「選鉱」「製錬」の作業を経て、純度の高い銅となる(※)。

足尾銅山観光、資料館

完成品(製品)

インゴット

「インゴット」と呼ばれる銅のかたまり。純度は99.9%。重量はおよそ20kg。

足尾銅山観光、銅のインゴット

アノード板

「アノード板」は、高さ約80cm、重さ約100kg。電気精銅のために作られた粗銅で、電極にかけられるよう、上部に取っ手がついた特殊な形状となっている。電解後の銅は、熱や電気の伝導にすぐれ、電線などに加工される。

足尾銅山観光、アノード板

(※)「選鉱」「製錬」の過程で出た「捨て石」が渡良瀬川に大量に廃棄され、有名な鉱毒事件となる。「足尾銅山観光」では、鉱毒問題にほとんど触れておらず、細かな年表に、わずかに経緯が記載されているのみとなる。

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参考資料

  • 足尾銅山観光、各種案内板
  • 『みんなに役立つ足尾銅山の歴史』坂本 寛明 著(2023)←足尾銅山観光お土産所で販売

足尾銅山観光の基本情報

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