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世界遺産を目指す、碓氷第三橋梁「めがね橋」

碓氷第三橋梁「めがね橋」

碓氷峠の「めがね橋」。建設は1892年(明治25年)。1893年の碓氷線開業から1963年の新線開通まで、70年間使用された。

碓氷第三橋梁「めがね橋」
碓氷第三橋梁「めがね橋」

めがね橋は、碓氷橋梁群の中でずば抜けて大きく、高さ31メートル、長さ91メートル、明治に作られた橋として日本最大級となる。四連アーチが描く弧は、なめらかで美しく、新緑にも紅葉にも映える。

めがね橋が存在する群馬県安中市は、碓氷峠鉄道遺構の世界遺産登録を目指している。あまり知られていないが、富岡製糸場が世界遺産に登録されるとき、碓氷峠も「絹産業遺産群」の候補に入っていた。生糸の輸送を理由としたが、結局はずされた。

絹産業との関連が薄いとされたが、最終的に10候補のうち8候補が外されたことを考えると、単純に富岡製糸場のストーリーに合わなかったのだと思う。実際見に行った感じでも、「富岡製糸場と絹産業遺産群」はきれいにまとまっていて、碓氷峠を加えるのはどうかなという感じがした。

碓氷峠の鉄道遺産は、それだけですごい。めがね橋もすごいが、トンネル群がすごい。世界遺産の登録を目指すなら、単独でいってほしい。その凄さが際立つ。

碓氷第三橋梁「めがね橋」
碓氷第三橋梁「めがね橋」の落書き

世界遺産は、高い文化的価値が求められるが、しっかりとした保存整備も不可欠の要件とされる。以前から問題視されているのが橋の落書きで、レンガに直接、名前や日付を彫りこむので、余計にタチが悪い。安中市は「落書きやめて」の看板を出したが、いたずらは後を絶たないという。消すのは難しいそうだ。

いろいろ問題はあるのだろうが、個人的には本気で世界遺産登録を応援する。だって本当にすごいのだ。

今のうちに碓氷峠を訪れておくことをお勧めします。

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